震災から10年目を迎える被災地東北。復興はまだ道半ばの中、一筋の明るい話題となっているのが東北楽天だ。ヤンキースから復帰した田中将大が加わり、チームは打倒ソフトバンクに俄然盛り上がる中、石井一久新監督(47)は、拍子抜けするほどの「ゆるゆる采配」で初陣を切るという。
スポーツ紙野球担当デスクが断言する。
「今年の注目球団はズバリ楽天です。ヤンキースから田中が復帰したことにより、先発ローテがガッチリ固まった。開幕投手が予定される涌井秀明に加え、岸孝之、則本昴大、これにドラ1の早川隆久が加わった先発5本柱は12球団随一と言っていい盤石さです。チーム内も今年こそ13年の日本一以来となる優勝を狙える戦力だと活気づいています。特に、その雰囲気を盛り立てているのが、ほかならぬ石井新監督なんです」
昨年11月、楽天は前任の三木肇監督を二軍監督に降格とし、当時GM職の石井みずからが後釜に座るGM兼任監督とする人事を発表し、大きな話題となった。しかし、人事が異例なら、さっそく指導陣も異例の陣を構えた。
「攻撃は真喜志康永ヘッドコーチ、守備に関しては奈良原浩コーチに一任している。これは、中日時代の落合博満監督が『ピッチャーのことはわからない』と投手采配を森繁和コーチに丸投げしていた構図とそっくりです」(前出・デスク)
専門外の分野はコーチに丸投げする─。そんな、落合の「オレ流」ならぬ“ボク流ゆるゆる采配”こそ石井新監督の真骨頂なのだという。仰天の「ゆるゆる采配」妙技の全容を3月16日発売の「週刊アサヒ芸能」3月25日号で詳報している。