楽天日本一の立て役者となった田中将大(25)。契約を巡って越年したものの、メジャーに移籍することはほぼ確実。“魔球”スプリットで三振の山を築きそうだ。プロ野球解説者の江本孟紀氏が太鼓判を押す。
「ダルビッシュのいるレンジャーズのような打力のあるチームで、今シーズンのように田中が普通に力を発揮できれば15勝はいけるでしょう」
だが、マー君の抜けた穴は予想以上に大きそう。楽天は優勝はおろか、Bクラス転落の声も多い。
「マー君がいなくなれば、シーズンで27試合しか投げていないのにポストシーズン17日間で5試合も投げた則本の故障が心配。則本の出来いかんによっては、まさかの最下位も‥‥」(球団関係者)
一方、昨シーズンは3位に甘んじV奪回に燃えるソフトバンクは、大型補強で大逆襲を試みるが、懸念材料は多い。
「パ・リーグのある現役選手は、『あんなんじゃ、チームが固まる時間がないですよね』と嘲笑。ホークスは『外様優遇』『生え抜き冷遇』傾向に拍車がかかり、シーズン中の空中分解も予想されます」(球界関係者)
10年ぶりに古巣・西武に戻る伊原春樹監督(64)には、朗報が舞い込みそうだ。かつて「勝利の女神」としてたびたび球場に現れていた吉永小百合(68)が、西武戦の観戦を再開することになりそうだ。
「そもそも吉永は堤義明元オーナーと親交があり、球場に足を運ぶ姿は有名でしたが、堤氏退陣後は疎遠になっていた。ところが、伊原監督の西武復帰に際し、球団フロントと親睦を深める会食に吉永小百合も同席。チームの応援を約束したそうです」(球界関係者)
昨シーズン、注目を浴びたルーキーといえば、セ・リーグでは46年ぶりとなる高卒新人10勝の快挙を果たした阪神の藤浪晋太郎(19)と、“二刀流”で話題をさらった日本ハムの大谷翔平(19)だろう。
前出・江本氏は、藤浪の先行きを不安視する。
「昨年も球数制限で使われながら、9月以降は明らかに球威も落ちていました。まだプロの体になりきらないうちにフル回転させても、昨年以上の成績は難しい」
大谷はいよいよ選択を迫られるシーズンとなりそうだ。
「今季も二刀流は続けますが、軸足は投手に置くことになるようです。首脳陣は先発ローテーションに組み入れたい」(日本ハム担当記者)
さらには、こんな話も‥‥。
「中日のGMに就任した落合博満氏(60)が契約更改で選手の年俸を8億円カットしたことが評価され、白井文吾オーナー(85)が次期球団社長に指名すると言われている。中日の選手も戦々恐々としていて、危機感もハンパではない。大型補強なしでまさかの優勝となれば、オフには内定するでしょう」(中日関係者)
今シーズンの台風の目になりそうだ。