今シーズンよりNPB復帰を果たしたプロ野球選手の田中将大。2006年ドラフト1巡目で入団した東北楽天ゴールデンイーグルスのユニフォームにふたたび袖を通すわけだが、振り返れば田中は、プロ1年目のルーキーイヤーから11勝をあげ、07年の新人王にも輝く活躍ぶりだった。ところが、入団当時の田中に対して「こんなもんか…」と落胆気味の感想を漏らしたものだと語る人がいた。
楽天時代には田中の先輩にあたり、中日ドラゴンズと楽天の、史上3人目になるセ・パ両リーグでの本塁打王を達成した元プロ野球選手の山崎武司氏だ。
東海テレビのYouTubeチャンネル〈【東海テレビ公式】ドラHOTpress〉、2月22日に〈山本昌&山崎武司プロ野球やまやま話「ルーキーチェック」〉とタイトルした投稿回を観ると、今年のルーキーについて論じていたところ、〈過去に見た驚きのルーキーは?〉とのスタッフの質問に、山崎氏は田中の名前を挙げた。
しかし、初対戦のシートバッティングでは高めのストレートに対し、山崎はホームラン。オープン戦も田中の投球はパッとせず、当時の故・野村克也監督もギリギリまで2軍に落とすべきか悩んだ末に1軍スタートを決断。とはいえ、結果はご存知の活躍だったわけだが、これについて山崎氏は、オープン戦まではお客様気分でおとなしい投球だったが、シーズンが始まると闘志を前面に押し出した気迫の投球に変わったことを指摘していた。
山崎氏は自身のYouTubeチャンネル〈山崎武司チャンネル〉の同日の投稿回でも田中に触れ、仮面ライダーよろしく変身時の手ぶりをマネて「田中の変身力」を称賛している。
20日の練習試合では、日本ハムファイターズの中田翔から今季初アーチをマークされた田中だが、シーズンイン時には、「変身力」を大いに期待したい。
(ユーチューブライター・所ひで)