昨シーズン、8年ぶりに日本球界に復帰し、再度、東北楽天ゴールデンイーグルスのユニフォームに袖を通すこととなった田中将大。2013年は24勝0敗1セーブの好成績。最多勝利と最優秀防御率などのタイトルずくめでMLBに旅立った。
そのため帰国後は田中の勝ち星を計算に入れ、ペナント制覇を夢見たファンも多かったことだろうが、21年の成績は4勝9敗と奮わず、楽天は3位にとどまった。
中日ドラゴンズの元監督・落合博満氏が、自身のYouTubeチャンネル「落合博満氏のオレ流チャンネル」の4月6日にされた投稿動画で、昨シーズン、田中が不調に陥ったワケについて言及している。
その理由の1つ目は「真っ直ぐが走らなくなってきた」、2つ目は「アメリカと日本の野球の考え方が違う」、そして3つ目は、アメリカ帰りの田中から我こそはと安打を放ち、新聞の一面を飾ってやろうといった相手打者の“心理”が大いに働いたからだという。
しかし今年は、1年かけてアメリカの野球から日本の野球にシフトチェンジをはかっているであろうという点、真っ直ぐの代わりとなるコンビネーションや配球に知恵を絞っているだろう点、さらには、昨年ほどマスコミに書き立てられる機会が減ってくる可能性を挙げ、「田中に関しては、去年より今年の方が期待できるんじゃないかな。(中略)今年の田中は楽しみ。去年の田中は苦労するだろうなって思ってた」と結んだ落合氏。
その提言通り、13年の成績に迫る活躍を期待したい。
(ユーチューブライター・所ひで)