今年は例年になく「流行語大賞」の行方が取り沙汰されている。春先から「今でしょ」(林修先生)→「じぇじぇじぇ!」(あまちゃん)→「倍返しだ!」(半沢直樹)と本命候補が変わり、東京五輪を決めた滝沢クリステルの「お・も・て・な・し」が最終コーナーで大きく追い込んでいる。
いずれに決まっても文句なしのグランプリだが、実は手放しで喜べない事情もある。それは過去の受賞者たちの“末路”を見れば明らか──。
「だっちゅーの」(98年、パイレーツ)
「なんでだろ~」(03年、テツandトモ)
「グ~!」(08年、エド・はるみ)
昨年の受賞はスギちゃんの「ワイルドだろぉ」だが、もはや一発屋を暗示させるCMに出演したり、大賞になったがゆえの“飽きられ感”も加速の一途のようだ。
こうした現象はお笑いを中心とした芸能界だけでなく「政権交代」で09年の大賞に輝いた鳩山由紀夫(民主党)も同じ。第一党として批判の嵐にさらされつつ、ついには野田政権下の12年に自民党へ再び政権交代を許している。
さて今年は‥‥そんな「暗示」となりうるのだろうか。