CM単価は1本5000万円以上、東京五輪プレゼンターの「お・も・て・な・し」が流行語大賞に輝くなど、今やキャスターとして横綱級の活躍を見せる滝川クリステル(36)。実はフジテレビの入社試験に落ちて系列の共同テレビで採用された「出発点」だが、みごとにエリート組を凌駕した形だ。
そんな滝クリがメインMCに抜擢されたのが12月4日にオンエアされた「FNS歌謡祭」の4時間生放送。同じくメインMCのSMAP・草なぎ剛は仕切りに難があるので、ここは滝クリに期待がかかるところだったが──、
「次は『たけのうちまりや』さんのあの名曲を」
「歌っていただくのは『かわしまえいじ』さんの」
竹内まりやに河島英五の素人レベルの読み間違いだが、最後までお詫びと訂正はなかった。また中居正広ら多くの出演者につっこまれたのが、MCでありながらマイクを忘れて進行した場面である。
これまでニュース番組においては、ほぼ原稿読みに徹していたし、宮根誠司のような達者な司会者に助けられることも多かった。畑違いの歌番組を担当させると、とたんに新人時代と変わらぬような“地力”が見え隠れする。
さて2014年──ある意味、「2年目のジンクス」のような真価が試される年となりそうだ。