近ごろ、女性タレントが自身のプライベート用のアカウントである“裏アカ”について語る場面をよく見かける。
指原莉乃は昨年5月、「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)でリモート飲み会の様子が流れた際、最近ネットで気になった動画が話題となったところで「すごい気になるイケメンがいる」として、その男性が「ツイッターの裏アカに流れてきた」と発言。「指原の裏アカ」の存在に、リモート相手のフワちゃんを驚かせていたものだ。
また、3月13日に放送されたラジオ番組「アットホーム presents 藤田ニコルのあしたはにちようび」(TBSラジオ)では、藤田ニコルがインスタグラムの裏アカを親しい人に絞って使用していることを明かしたうえで、ランチ相手などを探す際、1人1人にLINEを送ると誰が誘いに乗るかわからないため、裏アカに書き込んで「誰か反応してくれたら『じゃあ行こうよ』って、早いもの順で」と、その利用法を明かしている。
ただしこの裏アカ、ひとたびアカウントがバレてしまえば、本人のプライベートと裏の顔がダダ漏れになってしまうことから、芸能人にとってはリスクが伴うのも事実だ。
「女優の吉高由里子などは17年に、関ジャニ∞の大倉忠義の裏アカが漏れてしまったことを発端に2人のやりとりがバレてしまい、前年に交際報道もあったことから大炎上しています。16年にも女優・小松菜奈が、K-POPグループ『BIGBANG』のG-DRAGONの裏アカがバレたうえに本人と思われるプライベート写真が漏れ、その内容が2人の親密な関係をうかがわせるものだったことからファンを騒然とさせました」(週刊誌記者)
そうしたことから、指原などは裏アカの存在は公言しながらも、一方で十分に注意しながら使用していることも明かしているのだが、こんな危うい話もある。
「コロナ禍により、芸能人もプライベートでの交流をSNSで行う機会が増えているため、新たなアカウントを作るなど裏アカの使用頻度も上がっているようです。その状況を察知し、躍起になってお気に入りの芸能人の裏アカを探っているファンも増えている。これにその手の“職人”も加わり、今は誰の裏アカかがバレる危険性が高い状況となっているんです」(ネットライター)
裏アカには、芸能人の“裏の顔”が隠されている可能性があるからこそ探りたくなる魅力があるわけだが、リモートな交流が増えたことで、世間一般でも今、使用頻度が高くなっていると言われる。その裏アカを舞台に、男女の感情と欲望の交錯を描いた映画「裏アカ」(主演=瀧内公美)が、4月2日に公開された。また、公開に先駆け、大石圭氏による同作の小説版「裏アカ」(徳間書店)も発売中だ。
映画を見て、小説を読めば“裏アカ”の危うさゆえの魅力の秘密がきっとわかるはずである。