生き馬の目を抜く芸能界では、新旧女優が共演をきっかけに不仲NGとなることは珍しくない。しかしテレビ改編期のどさくさ紛れに、大物女優2人が急きょ雪解け宣言。ベルリンの壁が崩れたかのような春の珍事に芸能関係者も仰天だ。トップ女優20年の暗黒タブーをひっぺがす!
「今日は私の憧れの大先輩、鈴木京香さんがゲストに来てくださいました」
4月3日、米倉涼子(45)が自身のインスタグラムに鈴木京香(52)と肩を並べたツーショット写真と短文をアップした。口角を上げ、白い歯を見せてニッコリ微笑む2人の表情は、まるで長年の同志のようななごやかさなのだ。
ベテラン芸能レポーターが驚きの声を上げる。
「このタイミングでまさかこの2人の横並びが見られるとはビックリです。米倉は昨年3月に、デビュー以来21年所属した大手事務所を退社し、個人事務所を設立した。その設立1周年ディナーショーのサプライズゲストとして鈴木が招かれたんです」
都内ライブレストランで4日間にわたり開催されたショーには、岸部一徳(74)、西田敏行(73)、TBS・安住紳一郎アナ(47)など、米倉が公私ともに親しくする大物ゲストが連日登場、客席を大いに沸かせたという。
「ドラマ『ドクターX』(テレビ朝日系)の現場で、米倉さんが『お父さん』と呼び慕う岸部さん、日頃からLINEを交換し合う西田さん、熱愛報道が出るほど親密な安住アナがお祝いに駆けつけるのは予想できても、まさか京香が登場するとは誰も考えていなかったはず。なにしろこの2人はこの20年で共演ゼロどころか、取材などでお互いの名前を口にすることもはばかられるライバル関係とみられてきただけに、見事に出し抜かれました」(芸能レポーター)
米倉自らの紹介アナウンスを受け、檀上にさっそうと登場した鈴木は「涼子ちゃん、おめでとう」とお祝いのシャンパンを米倉に手渡したが、この様子は一部で「歴史的和解」と報じられた。
スポーツ紙芸能デスクが説明する。
「2人が初めて共演したのは01年のドラマ『非婚家族』(フジテレビ系)。放送当時、鈴木は32歳、米倉は25歳でしたが、このドラマが最初で最後となり、以降、2人が共演することは決してありませんでした」
やはり、2人が袂を分かつ発火点はこのドラマにあったようだ。
ドラマプロデューサーが当時の様子を述懐する。
「今でこそ連ドラ主演を張り合う大女優となった2人ですが、当時は女優として鈴木が格上で、まだ新人の初々しさが抜けきらない米倉とは雲泥の差があった。撮影現場では楽屋に籠もって役作りに集中する鈴木に対し、共演者とワイワイ談笑するのが好きな米倉とはタイプが全く違ったのも疎遠になるキッカケだったようです。ただ、当時は比較されるには、女優としてのランクが違いすぎました」
また、ドラマの配役でも2人は主演・真田広之(60)の元ヨメと現在のヨメという設定でライバル関係にあったことが、さらに関係を複雑にしたというのだ。