芸能

グラドル「第七世代」までの艶系進化論(3)ちょい足し⇒AKB48一強⇒過激化…00年代の激動!

●第四世代(2004~07年)

 料理などで「ちょい足し」という言葉が生まれたのがこの時代。

「胸が大きく才能もあるグラドルが増加したことで、フックになる部分がないと売れなくなりました。ほしのあきは30歳近い年齢を逆手にとった『最年長グラドル』を売りにし、秋山莉奈はあえて『オシリーナ』としてヒップを前面に押し出す。艶っぽさに癒やしを加えた安めぐみも人気となりました」(グラビア評論家・徳重辰典氏)

 下積みが長かった杉原杏璃も、大胆な見せ方に振り切って支持を拡大させた。そしてこの時代のアイコンとなったのが─。

「グラビア界の黒船リア・ディゾンです。外国人美女でもブロンドではなくアジア系というのも新しかった。07年に紅白に歌手として出場するほど売れた彼女ですが、コンサート中に突然結婚と妊娠を発表。その際の『ポイしないでください』のフレーズは有名ですが、ファンを裏切ったことは否めず、芸能界からも居場所がなくなりました」(前出・徳重氏)

 そして迷走の時代が始まる。

●第五世代(08~12年)

「正直に言って、こっちの領域に入ってくるなよと思います」

 当時の人気グラドルが本音を明かし、物議を醸すこととなった。その矛先は「AKB48」のことである。それまでグラドルの主戦場だったマンガ誌やグラビア誌の表紙は、ことごとくAKB48(系列グループ含む)に取って代わられた。約20年続いたグラドルの長期安定期に、初めて存亡の危機が訪れたのだ。

「踊って脱げる(水着になれる)」AKB48が各誌を総なめ。若さやかわいさでは太刀打ちできないグラドルたちは、生き残りのため肌見せを過激化させていく。

「こうした風潮に、強烈な一石を投じたのが壇蜜。デビューは28歳と遅かったが、舞台挨拶でアンダーウエアを客席に投げ入れるなど奔放なポジションを築いていきます。そんな壇蜜が艶路線をやめると、変わって橋本マナミが同じキャラで台頭。元来の美貌もありこの世代を象徴するグラドルになりました」(前出・徳重氏)

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