売れてるかどうか以前に、人間性は文句なしに素晴らしい!
お笑いコンビ「バイきんぐ」の小峠英二が5月6日放送の「アメトーーク!」(テレビ朝日系)に出演。3月末までお笑いコンビ「ザブングル」として活動していたピン芸人の加藤歩から助けられたエピソードを明かした。この日の番組は「ずっと仲良し芸人」というテーマで芸人たちが集結し、小峠は加藤とペアを組んで登場。バイきんぐは、ザブングルが所属しているワタナベエンターテインメントに一時期所属していたことから親交があり、事務所が変わった現在も変わらず仲が良いようだ。
そんな小峠は加藤について「加藤さんは本当に男気があって」と説明。どれぐらい加藤に男気があるかを知ってもらうために、自身の下積み時代に引っ越し代金20万を加藤に負担してもらったというエピソードを紹介している。当時、小峠は東京23区外の調布市に住んでいたというが、加藤は「お前いつまで調布に住んでいるんだ。遠い所に住んでいたら売れるもんも売れへんぞ」と、小峠に都心に引っ越すようにとアドバイスを送っていたとのこと。ただ、小峠はお金がなかったため、引っ越しができないことを加藤に説明すると、加藤は自分が住む世田谷区の三軒茶屋に引っ越してくるのであれば、引っ越し代を全て出すと約束。実際に小峠が引っ越すことを決断すると、「お前、これで売れろ!」と伝えて、20万円が入った封筒を渡してくれたという。
このエピソードが小峠の口から明かされると、加藤は「美談みたいになっていますけど、これだけ(人気で)抜かれちゃったら、恥ずかしいじゃないですか」と照れ笑いを浮かべていたが、この加藤の振る舞いには視聴者からも「加藤さん、優しすぎるだろ」「顔はブサイクで売ってるけど、心がイケメンだよな」「闇営業騒動で謹慎処分受けてたけど、これだからザブングルだけは嫌いになれなかったんだよな」など、加藤の人柄を絶賛する声が続出している。
「実は、ピン芸人の厚切りジェイソンも加藤に感謝している一人です。厚切りジェイソンの場合はもともと加藤のファンで、エリートビジネスマン時代にザブングルのライブを観に行き、『メールください』と、連絡先を書いた自分の名刺をダメもとで加藤に渡したところ、加藤がそれに応え、飲み仲間になったそうです。当時、厚切りジェイソンは仕事を辞め芸人に転身しようか真剣に悩んでいたようですが、加藤は仕事を辞めずに自身が所属する事務所が経営するコメディスクールに入ることを勧めたとか。結果、厚切りジェイソンはIT企業役員とお笑い芸人の両立に成功しています。いくら人間味がある加藤とはいえ、そのフットワークの軽さと、見ず知らずの外国人にここまで優しくできるのはすごいことですよね」(エンタメ誌ライター)
今後はピンとして活動していく加藤だが、これだけ人望が厚ければ、周囲の芸人たちがしっかりサポートしてくれることだろう。
(田中康)