コロナ禍でステイホームが叫ばれる中、石原さとみや北川景子ら旬の女優をそろえても、どうにも数字が伸びない。1桁台の低視聴率に沈む春ドラマの現場では、人気女優たちがアノ手コノ手の「肉弾サービス」で視聴者やスタッフを魅了。生き残りをかけた巻き返し作戦に肉薄すると‥‥。
「そんなこともうどうでもいいじゃ…んんッ」
不意打ちのキスで口をふさがれた石原さとみ(34)は驚いた表情でまばたきをするばかり。時間が止まったかのように、2人は唇を重ね合わせたままだ。
「どうでもよくても、どうでもよくない」
不意にキスを解いた綾野剛(39)はこうささやくと、唇が触れそうな至近距離で視線を絡ませるのだった──。
これは5月5日に放送された「恋はDeepに」(日本テレビ系)第4話のワンシーン。石原が海をこよなく愛する海洋学者を演じるラブコメディーだ。
「昨年10月の結婚発表後、人妻になって初の連ドラ主演で注目が集まっています。第1話で世帯平均視聴率10.5%と2桁スタートを切りましたが、第2話は8.9%とまさかの1桁。その後は8%台にとどまっている状態です」(テレビ誌記者)
期待を裏切る結果となったが、勝負はこれからと語るのはドラマ解説者の木村隆志氏だ。
「恋愛ドラマは中盤以降が勝負と言われています。ツンデレの御曹司を演じる綾野剛がデレの部分を出していけば、盛り上がりは必至。第1話でも石原が溺れて意識を失った綾野にキスをするシーンがあり大きな話題になりましたが、今後は不意ではなく、本気のキスシーンに期待が集まりそう。また、石原といえば自分でメイクをすることも多く、美容への意識も高い。ファッション面での注目度を考慮しても、伸びしろはあります」
よりDeepな接吻に期待が集まる中、ポッテリ唇で視聴者のハートを掴むテクも心得たもので、
「石原さんは台本を読んでから、役に合ったメイクを自分で考えています。今回の撮影もセルフメイクで挑んでいますよ。メイクに関する膨大な知識と技術はプロ級です」(ドラマ関係者)
4月14日放送の「今夜くらべてみました」(日テレ系)で、石原は自身のメイクについて、
「口紅を3回塗るんです。1回塗ってティッシュオフして、2回塗ってティッシュオフして、3回目で整わせる。そうすると口紅がマスクに付かないんです」
と“落ちないメイク術”を明かしていた。色艶たっぷりの唇で人妻女優の本領を発揮すれば、数字も落ちることはなさそうだ。