昨オフ、2年契約で推定総額2億円により横浜DeNAから巨人へFA移籍した井納翔一投手が、ファンから大ブーイングを浴びている。
開幕当初は先発ローテーションの一角を期待されていた井納だが、初先発となった3月31日の中日戦で2回も持たず4失点で降板し、そのまま2軍落ち。調整後、5月4日に1軍に昇格して7日のヤクルト戦でリリーフとしてマウンドに立つも、いきなりサンタナに本塁打を浴びた。9日の登板では1回を無失点で抑えたが、以後、12日の古巣・横浜戦で1失点、続く19日の広島戦で満塁弾を食らうという惨憺たる内容で、20日に2度目の2軍降格となった。
「出れば打たれるといった具合で、防御率は20日時点で14.40。横浜戦で打たれた際はネット上で《ふるさと納税》とヤユされたほどで、巨人ファンからも《横浜のスパイかよ》《マジで笑えない》《ウィーラー年俸5000万円で井納1億ってどういうことだよ》などと怒りの声が噴出しています。入団会見の際、『時には中4日で回ってもらいたい』と、若手への手本としての期待も語っていた原監督としては、大誤算もいいとこでしょうね」(野球ライター)
そんな井納はかねてより“宇宙人”とのアダ名がつくほどの変わり者で有名。中畑清氏も横浜監督時代、「こちらが意図しているのと違う答えが返ってくる。会話が成り立たない」と評していたほどだ。
「それでも中畑氏の場合、『アイツはオレと同じですぐ調子に乗って天狗になる。鼻っぱしを折ってやらないと』『20点とられても代えない。さらしものにする』などとも話し、井納には人間教育の面も含め。とりわけ厳しく接していたようです。現在の井納が気が抜けている状態かどうかはわかりませんが、巨人に移って友達感覚で選手に接するタイプの宮本和知投手コーチの指導を仰いでいては、それこそ井納には何も響かないのではないか。今度1軍に上がってきた際は、原監督も中畑氏を見習い、直接ガツンと雷を落として追い込まなければ、井納はいつまでも目覚めないのかもしれません」(前出・野球ライター)
巨人ファンも、一度ぐらいは井納の活躍をみたいところだろう。