巨人で活躍した元プロ野球選手・高橋由伸氏は、ルーキーイヤーの1998年から3桁の140安打。2ケタの19本塁打を放ち、打率「.300」の活躍して以降、3ケタ安打は7年連続、2ケタ本塁打は11年連続を記録するなど、名プレイヤーであるとともに、2016年から3年間、巨人で監督も務めている。2位、4位、3位と優勝を逃し、高橋氏にとって本意な成績は残せなかったかもしれないが、巨人の若き主砲、岡本和真を育て、残しているのは大きな功績であろう。
岡本は、高橋が監督として最後の年となった18年にレギュラーとして定着し、167安打、33本塁打、100打点、打率も「.309」と初の3割に乗せている。19年には31本塁打、20年もコロナ禍によりゲーム数が少ない状況下で同じく31本塁打を放ち、本塁打と打点の2冠を獲得。しかし、昨シーズンの初アーチが3試合目だったのに比較して、今季初アーチは15試合目と遅い出足、開幕苦しんだ印象の岡本なのだが…。
そんな中、巨人のYouTubeチャンネル〈読売ジャイアンツ〉の、6月14日付け投稿回〈高橋由伸がユニホーム時代を振り返る!全国の巨人ファンへの想い〉に、高橋氏が出演。インタビュアーから、その岡本の調子について問われると、「逆に、ここまで順調に来すぎたのかなと…スランプもなく。やっと良い意味で壁に当たってくれたのかなと思ってます」と楽観した様子。「本当の4番バッター、チームの顔になるためには、ここは個々の力で乗り越えるしかないと思うので、ここを乗り越えれば、真の4番にね…」と、高橋氏の現役時代の4番バッター・松井秀喜氏にも「近づけるのではないか」と力強く語ったのである。
岡本は15日現在で、19本塁打を放ち、ヤクルトの村上宗隆に次ぐリーグ2位、打点においてはリーグトップと、2年連続の2冠王が視野に入っている。これをスランプと言うのではあれば、乗り越えた先には松井氏をも凌ぐ底なしの強さが待っているかもしれない…?
(ユーチューブライター・所ひで)