昨年5月に放送され大好評を博したドラマ「再雇用警察官」(テレビ東京系)の第2回が6月28日に放送され、大反響を呼んでいる。
同作は高橋英樹が警察官を定年退職した後、消息対応室に再就職し、刑事としての経験や勘を活かして行方不明者が関係する難事件に挑む物語。前作に続き今回も複雑な人間模様が描かれた。その中に高橋が主役の十津川警部を演じる「西村京太郎トラベルミステリー」(テレビ朝日系)を思わせるシーンがあり、鉄道ファンを喜ばせている。
それは事件の関係者のアリバイを高橋と仲間が議論する場面。事件の日、関係者が仙台にいたとの情報がもたらされると、高橋演じる安治川信繁は即座に「仙台から東京への東北新幹線の最終は夜9時45分。犯行にはとても間に合いませんね」と発言。仲間から「安治川さん、東北新幹線の最終の時間まで把握を?」と指摘され、「いやいや習性です」と答えている。
「これは完全に十津川警部リスペクトなシーンで間違いありません。ネットにも視聴者から同様の指摘が上がっています。十津川ファンなら誰もがニヤリとしてしまったはず。局が違うのにこういうネタを盛り込んでくるなんて、ファンが歓喜するポイントをつかんでいますね」(テレビ誌ライター)
十津川ファンをニヤリとさせる点はほかにも。刑事役として俳優の佐藤正浩が出演しているが、佐藤は十津川シリーズでは警視庁捜査一課で十津川の部下の小林宏昌役を演じている。ファンにはおなじみの人物だ。
「今回のラストで石黒賢が演じる消息対応室の室長の“裏設定”が明らかになりました。これはシリーズ化を見越してのことでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
早く第3回が観たい。