イタリア・ローマで開催された『第8回ローマ国際映画祭』の授賞式が、現地時間11月16日夜(日本時間17日未明)に行われ、前田敦子主演、黒沢清監督の映画『Seventh Code』(日本公開未定)が、監督賞(Best DirectorAward)と、優れた技術に贈られる技術貢献賞(Award for Best Technical Contribution)の2冠を獲得した。三大映画祭ではないが、快挙といっていいだろう。
それにより、主演の前田敦子の女優としての評価もうなぎのぼりとなっている。前田自身も、
「黒沢監督すごい! ビックリしすぎて意味がわかりません。私は監督の指示に従っただけですが、私もすごくうれしいです! 監督賞、技術貢献賞、本当におめでとうございます!」
と、コメントしたが、これに首をかしげるのは、ベテランの映画ライターだ。
「実際、今回獲得した賞は監督やスタッフの技術を評価したもので、前田の演技を評価したものではありません。ですが、やはり主役の演技が酷ければ、監督としての手腕は評価されにくいでしょうし、その逆も然り。関係ないとまでは言いませんが」
もっとも、黒沢監督は今回初タッグを組んだ前田のことをインタビューでベタ褒めし、演技力を高く評価している。
「12年の『苦役列車』では、共演した森山未來(29)も前田の演技を絶賛していました。業界内でとても評価の高い『役者バカ』の森山にそう言われるのだから、前田が名女優になる可能性もありますね」(映画関係者)
一方、わがままぶりがたびたび報じられる前田だが、実際は凄く真面目との談も。
「かつてAKB時代には『休憩時間中は常にブスっとしている』と言われていたが、それはセンターとしての重圧や、自信がない自分との闘いをしていたから。 本来はかなり天然で親しみやすいキャラです」(プロダクション関係者)
別の芸能プロ関係者もこんなエピソードを披露する。
「昨年、前田が一人で銀座のエステサロンに行った際、スタッフが『お酒は飲まれますか?』と聞いた。ちょうどその時期は、前田が『週刊文春』に、ドラマで共演した俳優の佐藤健(24)との『泥酔お姫様抱っこ写真』が掲載され、話題になっていた。エステのスタッフはその事を知らなかったんでしょうね。ストレートに聞くスタッフに対し、『まぁ…飲みます。でもほどほどにしないとダメですよね』と自虐的に笑って答えたそうですよ(笑)」
これまで評価の低かった「女優」前田だが、歌舞伎俳優・尾上松也との恋愛も経験したことで演技の幅が広がったのかもしれない。