野球解説者の張本勲氏の「サンデーモーニング」(TBS系)での発言が、大きな問題となった。
8月8日放送の同番組で、東京五輪女子フェザー級で日本女子初の金メダルを獲得した入江聖奈選手の話題を取り上げた際、張本氏は「女性でも殴り合いが好きな人がいるんだね。見ててどうするのかな。嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技好きな人がいるんだ」と発言。これが女性やボクシングに対しての蔑視発言と受け取られ、ネット上では批判の声が続出。日本ボクシング連盟が10日付でTBSに抗議文を送る事態となった。
「12日には、連盟がTBSから謝罪文を受け取ったことを発表。そこには張本氏のコメントも添えられ、その内容は『私はもともとボクシングが大好き』で、入江選手が金メダルを獲得した際も飛び上がって喜んだこと明かし、今回の発言に対しては『ボクシングをやる女性が増えてほしいということを本当は言いたかった』『言葉足らずで反省しています』と平謝りでした。辛口キャラでスポーツ界に檄を飛ばすコメントが時に物議を醸す張本氏でしたが、今回ばかりは発言内でのフォローが足りなかったようです。翌週の8月15日に放送された『サンモニ』でもリモート出演で生謝罪していましたが、ごく短い時間で、謝罪文を読み上げたのは、フリーアナの唐橋ユミだったことでこれがまた視聴者の反発を招いています」(テレビウオッチャー)
騒動はさらに続きそうな気配だが、張本氏の発言が五輪絡み、しかも時期が近かったことから、こんな辛辣な指摘も出ている。
「ソフトボール日本代表・後藤希友選手の金メダルにかじりついて大騒動となった、河村たかし名古屋市長と何ら変わらないといった見方です。河村氏は後藤選手に『恋愛禁止かね?』などと聞いていたことも報じられていますが、悪気なく発言をし、その後にどのような反応が返ってくるかまったく頭にない様子も似ています。時代錯誤と受け取られる意味でも、同類と扱われて仕方がないのかもしれません。またこの2人に加え、女性蔑視発言で東京五輪組織員会会長を辞任に追い込まれた森喜朗氏も、同じくくりで見る声も多いようです」(芸能ライター)
ちなみに、張本氏は81歳、河村氏は72歳で森氏は84歳。同世代にとっては迷惑な話かもしれない。