2018年シーズンより、メジャーの古巣・マリナーズに6年ぶりに復帰したイチローだが、日本時間4日に試合出場の前提となる枠を外れ、会長付特別補佐に就任することが発表された。残りシーズンは選手として出場せず、一緒にユニフォームを着て練習などには参加、来季以降に選手として復帰する可能性は残されているという異例の契約だ。
これに対し、日本の安打記録を持つ張本勲氏は、5月6日に放送された「サンデーモーニング」(TBS系)で、迷わず「喝!」を入れた。
「まず、張本氏は『これはマリナーズに喝ですよ。(この契約は)練習はさせるけどゲームには出さない、ヒドイじゃないですか』と怒りを露わにしました。そして、来季に予定されているマリナーズの開幕戦を見据えての“延命契約”と言わんばかりに『来年ね、日本で開幕やるじゃないですか。その時に練習させて、ピンチヒッターで使おうとしているわけでしょ?客寄せパンダみたいに』と語気を荒げ、さらにはこの契約を結んだイチローへの失望とも取れる意見を口にしました」(テレビ誌ライター)
ソフトバンク・王貞治球団会長は「イチローにとっても、マリナーズにとっても一番良い選択をしたのではないか」とコメントしているが、やはり張本氏はイチローに対して“腹にイチモツ”あるのかも知れない。
「イチローは日米通算のみならず、メジャーだけでの記録でも張本氏の3085安打を超え、3089安打放っています。ハタから見れば、イチローのほうが優れた打者と言ってしまいたくなりますが、それでも日本記録保持者である以上、張本氏が“自分のほうが上”と思う気持ちこそが、プロのプライドというものでしょう。メジャーで様々な記録を打ち立てたイチローに対し、一貫して“やすやすとは認めない”という態度を取ってきたのが張本氏です。開幕前、移籍先が決まらず、日本球界復帰の可能性が取り沙汰された際も『日本球界が荒らされる。行ったり来たりしないでもらいたい』と、否定的でした。こうしたスタンスに『老害』『器が小さい』といった批判も集めています」(スポーツライター)
当のイチローは、記者会見で「この日が来る時は、ボクは辞める時だと思っていました。その覚悟はありました。ただ、こういう(現役復帰の可能性という)提案がチームの方からあって、喜んで受け入れようという気持ちになった」と納得している様子だが…。