お笑いコンビ・アンタッチャブルがMCを務めるバラエティ番組「芸人鉄道! オワライナー」(TBS系)が9月4日に放送されたが、“映像の間違い”や“編集の雑さ”を指摘し、問題視する声が上がっている。
同番組は群馬県の上信電鉄に乗車したゲストの「めるる」こと生見愛瑠を楽しませることを目指し、各駅に待機した芸人が列車の停止時間に芸を披露するという企画。めるるを笑わせた芸人は列車に乗車できるが、失敗したら駅に取り残される。ウケたかどうかの判断はアンタッチャブルの山崎弘也が行った。
お笑いパートは何の問題もなかったのだが、車窓からの映像や列車が走行するシーンに疑問の声が上がっているのだ。
「めるるたちが乗った列車は高崎駅を発車し、次の南高崎駅に向かいました。ここで車窓からの景色が放送され、『次は南高崎』というアナウンスが流されたのですが、映像は南高崎へと向かう映像ではなく、佐野のわたし駅と根小屋駅の間を走っている時のものでした。線路の先の左側に県内の野球強豪校の野球グラウンドが見えたので間違いありません」(鉄道ライター)
番組制作者は映像を間違えたのか、あるいは視聴者にはわからないと踏んで間違いだと知っていながら映像を使用したのか、真相は不明だ。
「他にも列車の位置とは違う場所の映像をいくつも使用していました。また、ドローン映像もありましたが、それは場所が違うだけでなく、進行方向まで違っていましたよ。めるるたちが乗った列車は下仁田駅行きの下り列車でしたが、ドローン映像は高崎駅行の上り列車でした。視聴者にはわからないと思っていたのかもしれませんが…」(前出・鉄道ライター)
列車の映像が問題視されたことは過去にもあった。バラエティ番組「ザ!鉄腕!ダッシュ!!」(日本テレビ系)で07年に放送されたTOKIOと新交通ゆりかもめの競争では、実際に競争した車両と映像の車両が違うとして批判を浴びた。
「芸人鉄道!オワライナー」は競争ではないので、違う映像を使用しても問題ないと判断したのかもしれない。
「番組は上信電鉄沿線の名物や名所を紹介していて、上信電鉄の観光ガイドも兼ねていました。それなのに違う映像を使うのはいかがなものか。鉄道ファンの中には車窓からの映像を楽しみにしていたのに、違う映像で、落胆している人もいるようです」(前出・鉄道ライター)
次回は鉄道ファンを納得させてほしい。