今や飛ぶ鳥を落とす勢いの人気を誇る綾瀬はるか。今年は続編も制作された「JIN─仁─」で一躍、国民的女優の座にまで上り詰めた。だが、そこまでの道のりは決して平坦ではなかった。B級アイドルから、「成り上がった」彼女の足跡に迫った─。
現在放送中のドラマ「南極大陸」(TBS系)でヒロイン・高岡美雪役を演じる綾瀬はるか(26)。TBS開局60周年を記念する大型ドラマと銘打っているだけあって、主役をSMAPの木村拓哉(38)が務める中、相手役に選ばれたのは、同じ時間帯に放送されていた「JIN─仁─」で瞬間最高視聴率31・7%を叩き出した綾瀬だったのだ。
芸能プロ関係者は語る。
「所属するホリプロの昨年度の営業利益は、綾瀬によって前年度の4倍になったと言われています。また、CM契約料も、昨年3500万円だったものが今年で一気に5000万円にアップ。ここ近年の飛躍ぶりには、目をみはるものがあります。綾瀬はホリプロの中で名実ともに、トップの地位を築いたと言って間違いないでしょう」
2年後の2013年にはNHKの大河ドラマ「八重の桜」で主役の新島八重役を演じることが決定している。また、来年公開の映画「ひみつのアッコちゃん」(松竹)では主人公・アッコ役で出演するなど、スケジュールも3年後まで、いっぱいなのだという。
だが、そんな彼女も、かつては売れないグラビアアイドルとして、下積み生活を送っていた。しかも、かなりセクシーな路線に戸惑うことも少なくなかった。
綾瀬を知るイベント関係者が明かす。
「デビューの時からFカップの巨乳でした。中学時代でも校内では"巨乳女子"で有名だったらしいですよ。イベントの仕事でビキニを着た時には、納まりきらない乳房がビキニからはみ出していたぐらいです」(イベント関係者)
そもそものデビューのきっかけは、00年に行われた「ホリプロタレントスカウトキャラバン」で特別賞を受賞したこと。こうして芸能界デビューのキッカケをつかみ、単身上京する決意を固めたものの、両親の猛反対にあった。
「ひと悶着あったみたいですよ。当時はまだ16歳でしたから当然と言えば当然ですよね。それでも根気よく親を説得して、1年後には上京、堀越学園に転校して芸能活動を始めました」(前出・芸能プロ関係者)
デビューしたての綾瀬が活躍できるポジションは限られていた。中でもグラビアアイドルは、のちに女優やタレントとして活躍するための「第一関門」として、芸能界では機能していた。綾瀬も例外ではなく、下積み時代には、巨乳グラドルとして活躍。水着やセクシーショットをウリにした写真集やDVDでの活動がメインとなっていた。
デビュー翌年の01年に出版されたファースト写真集「birth」(集英社)では、撮影地のバリで、ピンクや赤や黒のビキニに身を包んだカットがたっぷりと収められている。たわわに実った美巨乳が、ビキニからこぼれそうで、もはや見ることのできないお宝ショットも満載だ。中には、M字開脚を思わせるような大胆なショットすらある‥‥。