ツイッターでの書き込みが職場トラブルに発展するケースが問題化しているが、メディア企業も例外ではないらしい。テレビ東京の美人女性記者が会社の不満をツイッターに書き込み、どうやら〝上司らしき〟人間から攻撃されて炎上、閉鎖に追い込まれていたのだ。
〝被害〟にあったのはテレビ東京経済部の前田有花記者。今年9月まで同局の看板経済報道番組「ワールドビジネスサテライト」(WBS)でマーケットコーナーを担当していた女性といえば、ご存じの向きも多いだろう。
「05年に入社して政治部、経済部の記者を経て09年からWBSのマーケットキャスターを担当していました。業界ではテレ朝の前田有紀アナ(30)の姉として有名ですが、彼女自身も永田町や兜町では美人記者として通っていますよ。自民党の後藤田正純議員が合コンに誘いたがっているなんて報道もありましたしね(笑)」(放送記者)
そんな才色兼備の彼女が、いったい何をやらかしたのか。取材を進めると次のような経過が浮かび上がってきた。
昨年7月11日、選挙取材のため静岡に赴いた前田記者。取材も無事に済ませ、東京・虎ノ門の会社に到着した時にはすでに日付が変わっていた。この時、彼女はこうつぶやいた。
〈雨の中働いてやっと帰ってきたら「経費節約のため二人一組で帰って」とのお達し。萎えた。こんな時くらいは働いたみんながすぐ帰れるようにして欲しい。担当のおばちゃんとけんかし自費帰宅〉
同局関係者が解説する。
「終電後に帰宅する際、同じ方向の帰宅者が2人以上そろった場合は会社経費でのタクシー利用が認められますが、単独の時は自費になるんです」
この発言が波紋を呼んだ。前田記者のつぶやきから程なく、彼女のツイッター上に「@syanairinri」と名乗る人物から次のような返信が相次いだ。
〈その担当のおばちゃんは社歴25年の担当部長ですよ。あなたは何様ですか〉
〈経費節減に皆が協力していることが理解できませんか?〉
〈おばちゃん呼ばわりされた人がどんな気持ちを持つか想像できないですか? 社会人としての常識、人としての品格を疑います。有名人ヅラしてtwitterなど今すぐおやめなさい〉 ご立腹の気持ちがよく伝わってくる発言だが、確かに一理ある。前田記者もそう感じたらしく、次のように返答している。
〈ご指摘の通り、人としての品格にかけていました。反省し、個人アカウントは閉鎖します。ご迷惑おかけしました〉
気になるのは「@syanairinnri」なるアカウント名。「社内倫理」という意味であることは想像がつく。ただし、テレビ東京広報によると、
「社内にそのような名称の部署はありません。仮に従業員の発言などに問題があっても、ツイッター上で注意を促すようなことはありえません」 とのこと。ということは「おばちゃん」呼ばわりされた御本人、あるいはツイッターを見て義憤にかられた社内関係者か。
10 月からWBSから平日昼間の「MプラスExpress」でマーケット情報を担当している前田記者。市場分析の前に、今後は人情の機微も事前に予測しておくのがベター?
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