いずれは必ず訪れる「引退」の瞬間。アラフォーともなれば、身の処し方や生き残り策が日々頭をよぎるのは、プロ野球選手なら当然かもしれない。現役続行かクビか。その明暗を分けるのは実力か処世術か、それとも人間性なのか──。
突然の退団発表だった。来季からのコーチ就任要請を受けた、プロ25年目の山﨑武司(42)。すなわち、創設以来7年間在籍した楽天からの「戦力外通告」だった。楽天で4年間指揮を執った野村克也名誉監督(76)は、クビを言い渡された10月9日の夜、山﨑から電話があったことをマスコミに明かしている。
「星野仙一監督(64)から直接『辞めろ』と言われてショックを受け、『納得できるまで(現役を)続けたい』と打ち明けられた。7年間も中心選手として楽天を背負ってきたプライドを傷つけられたのだろう」
中日時代には本塁打王のタイトルも獲ったベテランは、球団最年長の主砲として活躍してきた。だが今季は打率2割2分9厘、11本塁打、48打点。2億5000万円(推定)の年俸に見合う活躍とは言えず、衰えも指摘されていた。球界OBもこう話す。
「純粋に選手としては峠を越えてしまった。今までは名物選手、象徴的存在として君臨していたが、それをやめる方向に楽天が舵を切ったということです」
プロは結果を出してナンボの世界。球団の決断もむべなるかな、である。
だが、山﨑には「処世術」の不器用さがあったと、遊軍記者は指摘するのだ。
「例えば5月6日の西武戦。相手先発のルーキー・牧田和久( 26 )の変則クイック投球に面食らって三振を喫して、『お前、ふざけんなよ』と牧田にどなったんです。それでも怒りは収まらず、『1年坊主のくせにあんなの使いやがって。100年早ぇ!』とも」
7月のオールスターで牧田と再会した山﨑は、この件についてコンコンと説教。遊軍記者が続ける。
「『ルール上は問題なくても、大ベテランの俺たち世代にはやめとけ。やるなら(ロッテの)井口(資仁=36=)までにしておけよ』と注文。ある種、勝手な言い分であり、若い選手の間ではこれも勝負のうちですが、でも山﨑は黙っていられない。選手会長の嶋基宏(26)を殴ったりもしたし、こういう体育会系の古いタイプは、生き残りが難しくなってきている」
退団会見の際も、自分から「コーチとの衝突もありましたし」と暴露する一幕があったが、遊軍記者が続けて言う。
「スタメン落ちするなら事前に通告してほしい、と田淵幸一ヘッドコーチ(65)に抗議したことがあった。股関節や腰などに痛みを抱える山﨑は、スタメンなら時間を逆算して痛み止めを飲んで備えたい。出ないならムダに飲む必要がなくなるからです。でも田淵コーチが『そんなこと、何で言わないといけないんだ』と捨ゼリフを吐いてこじれ、退団へと加速する一因となった。山﨑はオリックス時代にも、当時の伊原春樹監督(62)を公然と批判して、チームを出ています」
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