「視聴率請負人」争奪戦の背景には、2人の男が深くかかわっている。TBS局員がこう明かす。
「一人目は『THE TIME,』で月~木曜日まで司会を務める安住紳一郎アナ(48)です。安住は新番組をスタートする際、信頼するスタッフを指名するのが慣例。かねてから『タレント面せず出しゃばらないのがいい』と、江藤を高く評価していました。江藤もラジオ番組で『“女版安住アナ”を目指す』と公言するほど安住に心酔している。お互いフリーに転身せずに定年まで会社に勤める考えも一致していて、気心の知れた江藤の存在は欠かせなかったのでしょう」
しかし「ひるおび!」陣営から「全面移籍」の了解は得られず。それでもあきらめなかったのが、総合演出のT氏だ。
「江藤のレギュラー出演を局の上層部に直談判したそうです。『日曜劇場』の常連でもある俳優の香川照之(55)が金曜日だけ司会を務めるため、MC経験に乏しい香川のサポート役は重要ですからね。江藤であればそうしたフォローのみならず、災害などの有事の際にも機転が利きます。こうした必死の説得もあり、とりあえず江藤が木曜日と金曜日の2日間だけ出演することで“手打ち”になった」(TBS局員)
とはいえ、満を持してスタートしたものの、肝心の視聴率がついてこない。
「初回こそ、世帯視聴率が6.5%と上々でしたが、その後は4~5%台という状況です。3~4%台前半だった前番組の『あさチャン!』よりはマシかもしれませんが、他局の7~8%台には遠く及びません」(平田氏)
男女の二枚看板アナを投入。社運をかけてスタートした新番組だけに、このままでは存続さえ危ぶまれるところだ。
「局内でも江藤の体調を心配する声は少なくありませんし、朝専属にするよう、さらなる働きかけをする案も出ているとか。来年3月の改編期あたりに動きがあるかもしれません」(TBS局員)
“課長・江藤愛”であれば、本人の意思がもっと尊重されてもよさそうだが、
「彼女は『仕事中毒』ですからね。仕事も恋愛も受け身のドM気質で、過酷なスケジュールでも『求められることを意気に感じる』と仕事に邁進するタイプ。時間さえあれば製パン研究に夢中な無類のパンマニアでもあるんですけど、実際に彼女が作ったパンを食べた人たちは口をそろえて大絶賛している。『THE TIME,』陣営には、そうした彼女の趣味を生かして『江藤パン』を商品化し、話題作りにする計画もあるそうです」(制作会社関係者)
まさに神様、仏様、江藤様。TBSの未来は彼女に委ねられたも同然か。