教養・学歴・容姿など、とかく才色兼備を求められる女子アナ。それだけに裕福な家庭に生まれ、青春期をお嬢様学校で過ごすなど、華やかな経歴を持つ者が少なくない。そんな彼女たちの暗黒時代とは──。
「暗黒時代と聞いて、真っ先に浮かび上がるのは加藤綾子(37)ですね」
そう語るのは、女子アナ評論家の丸山大次郎氏だ。
元フジテレビで現在フリーの加藤は中学生時代、女子トイレに集まっていたことから“ベンジャーズ”と名づけられたギャルグループに所属していた。
「彼女が中学生だった90年代後半は、スクールカースト(学校において自然発生する生徒間の固定的な序列)上位の女子は、みんなギャルでしたけど、本当の黒歴史と言えるのは高校時代です。その頃もギャルでしたが、当時のファッション誌に水着姿で登場。これは絶対に隠したい過去でしょうね」(前出・丸山氏)
80年代ならいざ知らず、在京キー局の女子アナが水着姿を披露することは珍しいが、会社命令で水着にさせられたのが、TBSの江藤愛アナ(37)だ。
「今でこそ超売れっ子ですが、入社して10年ぐらいは同期の田中みな実(36)の人気に隠れ、まったく仕事がなかった。そのせいかはわかりませんが、当時担当していた『はなまるマーケット』で水着姿になり、ウォータースライダーを滑らされています。笑顔でこなしていますが、内心は、悔しい思いがあったのではないでしょうか」(前出・丸山氏)
暗黒時代をみずから告白したのが、テレビ朝日の弘中綾香アナ(32)だ。「小学生の頃から受験勉強に明け暮れ、中学生になると視力が低下。牛乳瓶の底のようなメガネで過ごしていた」と“さえない女子だった”ことに加え「同級生の多くは都内の一等地に住んでいたため、川崎市出身というだけでもコンプレックスを感じていた」という。
「彼女が通っていた中学と高校は誰もが知っている都内の超名門校。中学生時代を暗黒時代と告白していますが、超アッパーな環境下で比較した結果ですよ。女子アナの自虐的な告白には、こういうケースが多いですね」(前出・丸山氏)
元SKE48からフリーアナウンサーに転身した柴田阿弥(29)もその一人。22年2月に朝日新聞のインタビューで「小学生時代が暗黒期。クラスの中心にいた同級生にいきなり『ぶりっ子』『絶交』などと言われ、無視されるようになった」と打ち明けているが、柴田も愛知県の超名門学校に通っていた。
「中学生時代は親からタクシー代を出してもらい、繁華街の栄まで遊びに行っていたそうです。小学生時代にイジメられていたのは、恐らく恵まれすぎている環境からくる嫉妬もあったのでは」(前出・丸山氏)
アナウンサーとしてのスタート地点にも立てず、しばらく暗黒時代を過ごしていたのが、現在はキャスターとして「Nスタ」(TBS系)に出演中のホラン千秋(34)だ。14歳から芸能事務所に所属し、16歳の時に戦隊モノの「魔法戦隊マジレンジャー」でドラマ初出演。しかしその後はパッとせず、大学時代にはアナウンサーを目指して就職活動するも、全滅だった。
「卒業後はフリーターとして、朝から晩までスーパーでレジを打つ生活を送りながら、細々と芸能活動を続けていた。ターニングポイントとなったのは髪をショートヘアにしたこと。知的なイメチェンに成功し、情報番組のナビゲーターやキャスターの仕事が次々と決まった」(前出・丸山氏)
暗黒時代をショートヘアでひっくり返す。人生は何が転機になるのか、わからないものだ。