とはいえ、現在の日本の芸能界で、米倉に匹敵するコミカルな演技と色香を併せ持つ「視聴率女王」の存在は、皆無と言っていい。しかし、かつて米倉も20代でテレ朝の松本清張ドラマ「黒革の手帖」や「けものみち」に抜擢されたように、手始めに共演者から候補者探しのオーディションがスタートしていた。
「最初に名前が挙がったのは、『ドクターX』常連組の内田有紀(46)。クールなすご腕の麻酔科医でキャラも立っているので、勝村政信(58)主演の『ドクターY~外科医・加地秀樹~』のように、まずはスピンオフで試してみる案が出ていました」(テレ朝関係者)
だが、内田が民放ドラマで主演を務めたのは、16年に放送された「ナオミとカナコ」(フジテレビ系)で広末涼子(41)とダブル主演したのが最後。全話平均7.5%と振るわなかったこともあり、数字を持っていないバイプレーヤー女優と見られ、今回は早々に「落選」となってしまったようだ。
これまでシリーズにゲスト出演した女優も候補者の顔ぶれに。その中で、「ポスト米倉」の最右翼として熱視線が送られているのが、菜々緒(33)だ。
「14年放送の第3期シリーズの第9話でパリコレの出演を控えるスーパーモデルとして登場。ドラマスタッフの間でもインパクトが強かったようで、『リーガルV』では米倉扮する小鳥遊翔子にライバル心を燃やす役でレギュラー出演し、『出世』しています」(テレ朝関係者)
どこか、はすっぱで、インスタグラムでは、美尻のドアップを載せるなど、男性ファンからの支持も多い。セクシーな視線を楽しませる懐の深さも、ポスト米倉と目されるゆえんだ。
事実、求める条件を満たし、最近でも「七人の秘書」(20年/テレ朝系)や「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(21年/TBS系)といった高視聴率ドラマに出演して女優の格をジワジワと上げている。
「菜々緒はかねてから『米倉さんのような素敵な女性になりたい』と公言するほどの“信者”。共演した時は、台本読みや座長としての振る舞い方などを学ぼうと観察して、演技に生かしています」(芸能記者)
あとは主役での実績のみ。オーディションの最終選考を残すのみといったところか。
同じく高身長で、有力候補者に挙がっていたのは、トップモデルの冨永愛(39)。
「放送中の新シリーズでは初回で唐突にゲスト出演を飾り、大門とバチバチバトルの見せ場を作ったのは、スタッフの期待の表れ。本人も19年放送の『グランメゾン東京』(TBS系)で民放連ドラで初レギュラー出演してから女優として表現することに興味を持ち、今後も様々な役に挑戦したいと前向きです」(芸能記者)
菜々緒と冨永の美脚を毎回拝めるなら、米倉ロスも吹き飛ばせるか──。