今季限りで現役引退したプロ野球日本ハムの元投手斎藤佑樹氏が12月10日、自身の会社「株式会社斎藤佑樹」を立ち上げたことをインスタグラムで発表した。
具体的な事業は明らかになっていないが、野球の普及活動に力を入れるとみられる。
元スター投手の引退後の活動については注目が集まり、10月発売の「週刊文春」では、斎藤氏が「コロナ禍の前から秘密裏に芸能事務所やエージェントと接触していました。すでにそのうちの1社に所属することが内定しています」と報じられたものだった。
ただ、本人は10日のインスタグラムで「どこかに所属して面倒を見てもらうというよりは、自分で自分の道を切り拓いていくんだという気持ちで、まずは会社をつくってみようと思いました」と個人で活動すると表明。斎藤氏の会社については、水面下では球界関係者の間でも話題になっていたという。
「実は、斎藤氏の会社は今回新たに設立されたものではありません。彼が早大3年生だった2010年2月、『ユウ企画(株)』として地元の群馬県太田市に設立されていた会社が前身なんです。ユウ企画の主な事業目的はやはり、斎藤氏のマネージメント。彼の母が代表、父が役員を務めるファミリー企業でした。当時から知名度は国民的で両親が息子のプロ入りを見越して、マネージメント会社を作ったと聞きました」(球界関係者)
斎藤氏は早大4年生だった同年10月、日本ハムからドラフト1位で指名され、入団。プロ入り後は故障などに苦しんだ。
「斎藤氏本人がメディア出演のような形で登場することも減り、ユウ企画も思ったように稼働しなかったようです」(前出・球界関係者)
斎藤氏は満足に活躍できないまま今年10月、引退を表明。今後は指導者を目指すか、テレビ番組のキャスターに抜てきされるか注目が集まっていたところ、個人で活動することを選んだようだ。
その上でユウ企画を今月1日付で「株式会社斎藤佑樹」に商号変更。経営陣は“配置転換”され、斎藤氏の父が代表、母が役員になった。
「両親に個人会社をつくってもらったのに満足に稼働できなかった。その申し訳なさもあり、斎藤氏は誘いのあった芸能事務所ではなく、すでにあった個人会社の社名を変え、リスタートすることを選んだと思われます」(前出・球界関係者)
第2の人生でさっそく親孝行したのかもしれない。