2014年もテレビゲームやアニメや映画やドラマのタイアップがめじろ押しです。
今月の目玉はSANKYOの「CRF・海猿」が、297分の1のミドルスペック&ST70回転のSTブームに乗っかって登場です。
唯一の心配はST連チャン率が約66%ということ。最近の主流は70%~80%継続だけに、蓋を開けてみないとわかりませんが、破壊力が数字以上であることを願います。また、テレビドラマや映画の世界を“原作の漫画風のCGアニメ”で再現しています。伊藤英明さんの海猿を期待したファンの方はちょっとガッカリかもしれませんね。
そしてMAXSTタイプでは、「ぱちんこCRバジリスク」と「CR交響詩篇エウレカセブン」が、がっぷり四つに組んで激突します。ST中の演出では、エウレカに軍配が上がりますが、スロットでも人気のバジリスクは、めちゃくちゃ売れていますから、ホールがサービスしやすいかもしれません。
この2大STマシンの対抗馬として、アニメの声優さんのメンバーが充実している「CR魔神英雄伝ワタル」は、ライトミドル199分の1で、AKB48並みのRUSH突入率(ヘソ=36%、電チュー=61%)で遊べそうなスペックです。
去年は満を持して登場させたCRF・機動戦士ガンダムは、ガンダムファンを広げるまでには至りませんでした。膨大なキャンペーン費用を考えると、なかなかパチンコマネーとタイアップした作品とのヒットバランスは、知名度だけでは片づけられない世界だということが、よくおわかりだと思います。
ルパンが予想以上の大ヒットを記録しているのも、ホールがいちばん想像していませんでした。3~5台しか買わなかったホールは、増台分の注文やチェーン店でのカキ集めなど、ルパン周辺からは景気のいい話が入ってきますが、4月からの消費税率アップ前にと、各メーカーの新台販売の駆け込みリリースが集中し始めています。
「ルパン以外はいらない」というのがホールやファンの本音ですが、やはり、新台入れ替えをしないとお客さんが減るという強迫観念に捉われているホール経営者が多いのも確かです。
パチンコファンが大好きなパチンコ台で負けたとしても、そのお金はパチンコ台の代金としてホールがメーカーに支払い、その売り上げの中から、アニメ会社や声優さんたちのギャラが支払われる。そして、リッチになった制作会社が納得のいく次回作を制作する流れにつながり、声優の皆さんの待遇改善につながっていることをパチンコファンは、もっと誇りに思ったほうがいいと思います。
歌手の方もパチンコ台がヒットするとツアーのセットを億単位で制作したり、ディナーショー以上に稼げるのですから、ファンの方は、大好きなアーティストの台が出たら、打つこともコンサートに行くくらいの貢献をしていると言っていいでしょう。
AKB48がここまで成長した陰には、パチンコマネーの存在は切っても切り離せません。よく、大所帯のグループは、ホテルの宿泊費や移動も含め、コストパフォーマンスを考えると大変と言われます。ですが、そこをサポートできるのもパチンコ台のヒットのおかげとも言えるのです。
3月29、30日の大島優子さんの卒業国立競技場LIVEの頃は、ボクたちはホールでAKB48第2弾を打って、エールを送っていることでしょう。
◆プロフィール 谷村ひとし 1953年生まれ。95年、みずからの立ち回りを描いた「パチンコドンキホーテ」(週刊モーニング)で大ブレーク。過去20年間のパチンコ収支はプラス6200万円突破。累計で20万人以上を擁する携帯サイトで毎日情報を配信中。詳しくは「谷村パチンコランド」で今すぐ検索!
*この連載に記載されたメーカーごとの大当たりしやすい回転数や独自の攻略法はメーカー発表の内容ではなく、あくまで谷村ひとし氏の経験則であり、データ収集に基づいた私見です。