元巨人の中畑清氏が、「昭和の怪物」こと、江川卓氏のYouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」に出演した(4月4日付投稿回)。
江川氏は現役時代、ランナーが一塁に出ても、打者を打ち取ることに集中するあまり牽制球を放らない、もしくは形だけの山なり牽制球だったことがYouTubeなどを通じ野球界OBから明かされている。そんななか、今回の動画では江川氏が一度、一塁手の中畑氏に思いきり剛速球を投げ込んだ試合があったことが明かされている。
その試合は、対広島カープ戦。3度の盗塁王に輝いた高橋慶彦氏を一塁に出した際、中畑氏が「フワフワした牽制してんじゃねえ!」とマウンドの江川氏に一喝。当時のことを振り返り、「それなら速いの投げますよと思って…」という江川氏は、またいつものようにフワッとした球で牽制した後、「一番速いのをバーンッて投げたの」と、剛速球を顔付近に投げ込み、中畑氏は捕球できず及び腰になったという。
結果、当時の藤田元司監督から「ピッチャーの牽制球に逃げるファーストがどこにいるんだ!」と激怒された中畑氏。動画では「危なかったぞアレ!」とツッコんでいたが、江川氏に「ファーストが牽制来て、『危なかったぞ』ってあります?」と交わされていた。
ちなみに、高橋氏は中畑氏の後逸により三塁まで進塁。しかし、江川氏が後続を三者三振に切って落としたことも語られている。
動画ではまるで漫才のようなやり取りだったが、同時に両氏の信頼関係も垣間見えるトークだった。
(ユーチューブライター・所ひで)