4月11日から日本テレビ系で始まった新番組「午前0時の森」。
月曜と火曜の深夜に「プラチナナイト」枠で放送され、月曜MCを村上信五と劇団ひとり、火曜MCを若林正恭と水卜麻美アナが担当する実験的バラエティー番組だ。
そんな同番組を巡り、放送スタート直前に予期せぬ問題が…。日本テレビ関係者が苦々しい表情で明かす。
「深夜帯に尖ったバラエティー番組を生放送する令和版『11PM』として立ち上げられ、局内でも多大な期待を背負っていたのですが、3月21日放送のパイロット版で盛大にヤラカシてしまいました」
月曜メンバーに加え、プロレスラーの前田日明を迎えて放送されたパイロット版のことである。日本テレビ関係者が続ける。
「テレビに水着のお姉ちゃんが出なくなったの森」のテーマでトークを展開したところ、前田が大暴走。
「冒頭から下ネタを連発しました。さらには最近のグラビアアイドルの外見の傾向を例えた際、アフリカの少数民族を指す差別用語を使ってしまった。放送中からネットでは批判の嵐が吹き荒れ、放送からわずか3日で番組公式サイトに謝罪文が掲載されました」
前代未聞の「番組開始前の放送事故」。その結果、同番組は生放送の方針を撤回し、当面は録画で放送されることになった。
「日テレでは昨年夏に『スッキリ』で『アイヌ差別表現』が問題になったばかり。上層部は非常に問題視していて、各番組の制作陣には『放送倫理の再確認』を求める通達がありました」
なんとも残念なスタートとなったが、その余波は別番組にも及び、
「今回のトラブルのトバッチリで、別の人気番組まで打ち切りの危機に瀕している」
と嘆くのは、制作スタッフである。
「今春から月曜10時に移った『月曜から夜ふかし』です。マツコ・デラックスと村上信五の本音トークが好評で、数字的にも悪くないのですが、問題はVTRでの、一般人を茶化す内容。これまでも『時代にそぐわない』『リスクが大きすぎる』との指摘が局内で出ていました。これ以上問題を起こせない状況下、いつ切られてもおかしくありません」
今後の動向を注視したい。
(山倉卓)