不適切発言で渦中の常務が株主総会も経ずに即刻解任される事態に発展した、牛丼チェーン「吉野家」の「生娘をシャブ漬けにする」大騒動。早稲田大学の社会人向けマーケティング講義の中で勃発したものだが、これが今、図らずも別の外食チェーンにも降りかかる「事件」となっている。
「その外食チェーンは『はなまるうどん』ですね」
と指摘するのは、フードライターである。
「とあるキャッチコピーがあまりにもお下劣だというんです。『最も綺麗にうどんをすするのは誰なのか』を競う『ススリングカップ』というキャンペーンを実施したのですが、それが『女子ぶっかけ部門』『男子おいなりさんセット部門』『かまたま部門』の3つ。いずれもはなまるうどんのメニューを冠したものながら、ナニを想像させるのかは一目瞭然です」
これには消費者からの「下品だ」「性的表現だ」などという指摘が殺到。ただちに名称変更されることになったのだが、
「はなまるうどんは、吉野家ホールディングス傘下のグループ会社。このキャンペーン自体は10年ほど前のもので、今回の『シャブ漬け』騒動で今更ながら持ち出されたものですが、こうなると、会社の体質そのものを問題視されかねないことにも…」(前出・フードライター)
吉野家の件ではCMに出演する藤田ニコルのイメージ低下というトバッチリが及んだが、何の落ち度もない彼女にさらに追い討ちをかけることになったのは、なんとも災難なことだろう。