90年代に始まったグラドルブームは、現在も新たな逸材たちによって継続されている。そして、卒業と同時に「女優への転身」という新たなバトルに身を置いた。はたして誰が最も出世したのか、最新番付を発表!
東の横綱は、小池栄子で満場一致。放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では北条政子という大役を射止め、乗りに乗っている。美少女研究家の高倉文紀氏もこう絶賛する。
「女優になるためにグラビアをやっていたという言葉を有言実行化させました。グラドル時代もトップ級の人気で、そして今も女優として第一線で活躍している。しかも、主演作はそんなに多くないが、演技力で評価されていることがわかります」
同性人気が高いことも好感度につながっている。同じく、芸能評論家の織田祐二氏もベタ褒め。
「当初からイエローキャブの期待のエース扱いだったが、野田義治会長も振り返るように、本人はグラビアに消極的。『売れたら服を着せていく』という野田氏の言葉を励みに、不本意ながらバスト売りをしていた。流れが変わったのは01年序盤で、フジの『めちゃイケ』でプロレス企画に登場。迫力の水着姿で光浦靖子をビンタしたあたりから、何かが吹っ切れた模様でした」
あとはイエローキャブ方式で、自然に「脱・水着」のタレント、女優路線へ驀進していった。
西の横綱は、国民的女優となった綾瀬はるかだ。ただ、世の中一般には綾瀬のグラドル時代はほとんど知られていない。前出・織田氏が解説する。
「グラドル当時の番付は、前頭の下ぐらい。所属するホリプロでは、姉貴分の藤本綾が先行していた。自分の感覚では、藤本が“下半身事件”を起こさなければ、その後の綾瀬の歩みは大きく変わっていたはずです。むろん、チャンスをものにした綾瀬が凄い。03年から04年夏にかけて端役で力をつけ、物怖じせず、本番に強い気質を見せつけました」
グラドル時代にはダイエット企画に失敗し、大先輩の和田アキ子に大目玉を食らったが、ナチュラルに受け流したようである。