漫才日本一を決める「M-1グランプリ」を筆頭に、お笑い業界で一大イベントとなった賞レース。高額賞金とブレイクのチャンスを求め、数多くの芸人が優勝を目指し、参加している。
年々過熱する賞このレース、今年から新たな大会がスタートした。
「芸歴15年以上の芸人を対象として始まったのが『G-1グランプリ』。『M-1』や『キングオブコント』のようにテレビ中継こそありませんが、優勝賞金として300万円が与えられる、れっきとした賞レースです」(お笑い関係者)
大会に携わるメンバーも豪華そのもので、
「おぼん・こぼんが司会を務め、審査員として渡辺正行や宮迫博之らを起用。さらにはASKAによる大会のテーマソングまで用意されました」(前出・お笑い関係者)
こうして幕を開けた「G-1グランプリ」。
「今回、吉本所属の芸人は不参加だったものの、流れ星☆、ザ・ギース、SAKURAI、キャプテン渡辺など、テレビでもおなじみの芸人がエントリーし、1月から都内の会場で予選が行われました」(前出・お笑い関係者)
4月10日に決勝戦を実施したこの大会。ところが、意外な「綻び」があったと明かすのは、大会関係者である。
「決勝戦では審査員の採点に加え、観客と配信視聴者の投票で順位が決定するのですが、決勝に残った三拍子とネット番組で共演しているアイドルグループ『ラストアイドル』のメンバーがツイッター上で『三拍子に投票しましょう』と『組織票』の呼びかけをしてしまった。もちろん彼女らに悪気はないのですが、お笑いファンからは『賞レースの公平性が損なわれる』と危惧の声が上がりました」
結果的に芸歴22年目の磁石が優勝して事なきを得たものの、さらなるトラブルが。
「決勝後、出場者のネタを公式YouTubeで公開し、一定期間内で高評価数が最も多かった組に賞金100万円が贈られる『ネット投票アーカイブ対決』が行われたのですが、これが輪をかけて不公平感のあるものだったんです」(前出・大会関係者)
なんと、不正投票が横行する事態になったといい、
「お金を払うとYouTubeでの『いいね』を増やしてくれる業者を悪用して、再生回数よりも高評価の数が多くなった。誰が業者に依頼したのかは分からないのですが、100万円を懸けた対決が台無しになりました。結果的に高評価数が突出していた上位2組に100万円を贈呈するという結果に。あまりのグダグダぶりに、お笑いファンはアキレ返っています」(前出・お笑い関係者)
果たして第2回大会は行われるのか。
(川瀬大輔)