亜希夫人との間に2人の息子をもうけた清原氏は、溺愛する息子をリトルリーグに入れ、せっせと応援に顔を出す親バカぶりを見せた。やはり父親の血を受け継いだのか、「4番・サード」としてチームを牽引した息子に将来の「清原2世」誕生を夢みた──といったところだろうか。
ところがここで、とんでもないトラブルが勃発していたのだ。リトルリーグ関係者が嘆息しながら明かす。
「清原さんはドスの利いた声で相手チームや選手にヤジを飛ばすのですが、それが相手の父兄を刺激するというか、常軌を逸した激しい内容なのです。ある時、清原さんのヤジがきっかけでトラブルになり、パトカーが出動する騒ぎになったことがありました。なので父兄の間では要注意人物だったというか‥‥」
このエピソードにデスクは、現役時代の清原氏をこう回想し、さもありなん、と苦笑するばかり。
「気に入らないことを書いた記者を、仲のいい記者を通じて呼び出すんです。『シバいたる! あいつ、呼んでこい』とね。伝令を頼まれた記者は『キヨが呼んでるよ』と伝えに行くんです。昔の不良の呼び出しみたいでしたね」
こうした「黒番長」の跋扈に、球界はかねてからNGを出していた。NPB(日本プロ野球組織)関係者はこう断じるのだ。
「あれだけの成績を残した選手だから、指導者として現場復帰する道は十分あるのに、本人は『監督しかやらない。コーチなんかやる気はない』と言う。指導者経験もないのにいきなり監督というのは‥‥。本来なら古巣の西武やオリックスの次期監督候補者としてリストに名前が載るぐらいはあっていいはずなのに、そんな話はまったく出る気配がない。しかし、彼が球界の“ブラックリスト”に載る決定打となったのはやはり、あの入れ墨が原因でしょうね」
清原氏の足、膝下には龍が踊っているような入れ墨が入っており、息子のリトルリーグの試合を見に行っても、サポーターをするなど特に隠すこともなかったという。それは球界にも広く流布し、今や知らない人間はいないほど。
「プロ野球は文部科学省の所管。青少年に夢を与える健全なスポーツであり、入れ墨などその対極にあると言っていい。裏社会との交際と並んで、ご法度とされています」(球界OB)
そんなことは清原氏も重々承知のはずだが、さらにこんな驚くべき証言をするセ・リーグ球団関係者もいるのだ。
「足に加えて、肩付近にも新たに入れ墨を追加したというんです。ゴルフコンペ会場の風呂場で、関係者にそれを目撃されていると。理由はなんと、彼は山口組六代目・司忍組長の大ファンで、憧れを抱いているから。『服装も最近は(組長の)マネをしとるんや。帽子かぶったりして』と知人に話しているそうです。巨人キャンプに現れた時の格好も、その憧れを体現したものだったのかも‥‥」
NPB関係者が断言する。
「もし今回の(週刊文春の)報道が間違いで、本当に糖尿病の治療だったとしても、再びユニホームを着て現場に復帰するのはもう無理だと思います。正直言って、薬物疑惑があろうとなかろうと、入れ墨がこんなに入っていることが知られている時点でアウト。球界のイメージからは外れていますから」
そうした冷たい見方を知ってか知らずか、
「そんなオレを呼ぶところ(球団)なんかあらへんやろ」
と清原氏は漏らしているという。もはや「球界の黒番長」として生きていくしかないのか──。