公式戦の収容員数制限が撤廃されようが、プロ野球の取材現場はロックダウン状態が続く。そんな中、各球団がひた隠しにする人間同士の不協和音をキャッチした。
まずは、5月14日の対オリックス戦で、審判に対する侮辱行為で退場処分を食らったロッテ・井口資仁監督から。令和の怪物の完全試合でフィーバー状態にもかかわらず、「振り向けば日本ハム」と揶揄されるほどの低空飛行。ロッテ球団関係者がしかめ面で話す。
「井口監督の采配に、選手たちの不満は爆発寸前ですよ。特に投手陣は、佐々木朗希を中心にコロコロ変わるローテーションにドッチラケ。自責点こそ少ないですが、エースの石川歩やロメロは、佐々木を起点にズレた登板ローテで調子を崩しています。昨シーズンまでは吉井理人ピッチングコーディネーターが投手陣の管理を担っていましたが、佐々木の起用を巡って井口監督と反りが合わず、閑職に追いやられてしまった」
目下、吉井ピッチングコーディネーターの本職は、侍ジャパンの投手コーチ。最近はロッテ1軍に帯同していないのか、他球団同士の試合を記者席で視察する姿も珍しくない。
以前にも増して井口監督の偏重采配が幅を利かせているのも事実で、
「今季中にFA権を取得見込みの田村龍弘は、キャンプで故障したまま2軍に塩漬け。もはや、FA権すら得られなくなりそうな雲行きを本人も達観している」(前出・球団関係者)
やはり2軍で打率3割を越える(5月13日現在、以下同)角中勝也や、2軍ですら登板機会を与えられない唐川侑己など、チームの生え抜き功労者の冷遇ぶりも目に余る。スポーツ紙デスクが言う。
「井口監督にとって、チームの輪を乱す不満分子だからでしょう。田村や唐川らベテランは、首脳陣にも臆せずモノを言えますからね。おしなべて、井口一派の鳥越裕介2軍監督のもとに集められている。言論統制さながらに2軍に幽閉されるものだから『ウチは北朝鮮かよ!』と選手は嘆いています」
しかしながら、この独裁体制にも崩壊の兆しが見え隠れしていて──。
この他、オリックスのお家騒動、守備負担増でカラダが悲鳴を上げる巨人主将、コーチの暴走を止められない「優しすぎる番長」など、発売中の「週刊アサヒ芸能」(5月26日号)が、大本営メディアが報じない球界の不穏情報を明かしている。