公式戦の収容人数制限が撤廃されようが、プロ野球の取材現場はロックダウン状態。となれば、球団にとって不都合なハナシは表沙汰になることなく塩漬けになっていく。これがこじれた人間関係ともなればなおさらのことだ。大本営メディアが報じない球界の不穏な情報を全てお聞かせしよう。
混戦のはずだったパ・リーグが大きく様変わり。今季、上位と下位の間には、雲泥のゲーム差がつけられている。中でも、令和の怪物の完全試合でフィーバー状態にもかかわらず、“振り向けば日本ハム”と揶揄されるまでに低空飛行を続けるのがロッテである。ロッテ球団関係者がしかめ面でこう話す。
「井口資仁監督(47)の采配に選手たちの不満は爆発寸前ですよ。特に投手陣は、佐々木朗希(20)を中心にコロコロ変わるローテーションにドッチラケ。自責点こそ少ないですが、エースの石川歩(34)やロメロ(31)は佐々木を起点にズレた登板日に調子を崩しています。昨季までは吉井理人ピッチングコーディネーター(57)が投手陣の管理を担っていましたが、佐々木の起用を巡って井口監督と反りが合わず、今や閑職に追いやられてしまった」
目下、吉井コーチの本職は侍ジャパンの投手コーチ。最近は、ロッテの1軍に帯同していないのか、他球団同士の試合を記者席で視察する姿も珍しくない。
「ソフトバンク、日本ハムのコーチ時代から監督と衝突してきた吉井コーチといえども、現場でギクシャクするのは本意ではなかったようです。ただ、以前にも増して井口監督の偏重采配が幅を利かせているのも事実。今季中にFA権を取得見込みの田村龍弘(28)は、キャンプで故障したまま2軍に塩漬け。もはや、FA権すら得られなくなりそうな雲行きに本人も達観気味です」(球団関係者)
やはり2軍で打率3割を超える(5月13日現在、以下同)角中勝也(34)や、2軍ですら登板機会を与えられない唐川侑己(32)など、チームの生え抜き功労者の冷遇ぶりが目に余る。スポーツ紙デスクがこう続ける。
「井口監督にとって、チームの輪を乱す不満分子だからでしょう。田村や唐川らベテランは、首脳陣にも臆せずモノを言えますからね。おしなべて、井口一派の鳥越裕介2軍監督(50)のもとに追いやられている。言論統制さながらに2軍に幽閉されるものだから『ウチは北朝鮮かよ!』なんて選手は嘆いています」
そんな独裁体制だから、選手の士気が低下しBクラスのまま終われば崩壊の兆しが見え隠れしてこよう。
「井口監督は、ダイエー出身の瀬戸山隆三元球団代表と当時の石川晃本部長が将来の監督手形でメジャーから連れ戻している。それだけに、半ばダイエー閥に乗っ取られ、イレギュラーの西村徳文監督を除いた20年近くにわたる“外様支配”は揺るがないものと思われていた。ただし、選手たちの離反に加えて、チーム成績まで芳しくないとなれば、井口監督を解任する流れに傾くでしょう」(球団関係者)
その機運を見越して、ロッテOBたちがクーデターを企てているという不穏な情報も。
「楽天のフロントに入っているサブロー・ファームディレクター(45)が中心の一派です。楽天2軍の今江敏晃コーチ(38)、岡田幸文コーチ(37)や野球評論家の里崎智也氏(45)が結託。今も球団に残る福浦和也打撃コーチ(46)を通じて球団オーナー一族に接触を繰り返しているようです」(スポーツ紙デスク)
佐々木の今後の活躍にも影響を与えかねない、井口監督vsロッテ本流の政争から目が離せない。