芸能人の自死や活動休止が相次いでいる。その理由のひとつに、ネットの誹謗中傷やメディアの過度なバッシングに耐えられなくなっている、という事実がある。
また、プライベートなどあってないようなもの。自宅にいてもメディアに執拗に追いかけられ、挙句の果てには仲間に裏切られて私生活を暴露されてしまうことも。そんな芸能界に疲れて、活動休止。復帰できるくらいなら、その闇は軽いと言っていい。
公開間近の「トップガン2」こと「トップガン マーヴェリック」の主演、トム・クルーズをお手本にしてほしいと語るのは、ベテランの映画ライターである。
「アイドルグループ・嵐の大野智は活動休止していますが、あれは永久休止ですよね。顔をさらして生きることに耐えられなくなった、とも言われています。ハリウッドスターだってそうですよ。砂上の楼閣に立てこもるような日常で、買い物には行けない、友人との食事もままならない。綾野剛みたいに飲み歩くなんて、もってのほか。日本の俳優は、だから隙を突かれてしまうんです。トムは『自分がない生活』を許容している」
日本もいよいよ「ハリウッド化」が始まった、出歩くロジックが通用しなくなってきた、と言われている。先のベテラン映画ライターが嘆息する。
「これからは自分がない生活に耐えられる人が、芸能界に残るべきだと思います。それで病んでしまう、命を絶ってしまうのであれば、早々に引退した方が幸せかもしれません」