全米オープンを制した精神力をもってしても、「回転ずし」の誘惑には敵わない? 大坂なおみは全米優勝以降、重圧と戦ってきた。周囲の見方も変わり、多くの人の期待を背負ってのテニスが続いている。
「勝って当然という見方をされることもあれば、つまらないミスを続けたり…。精神面ではかなり疲れていると思います」(専門誌記者)
大坂の専属コーチであるサーシャ・バイン氏の励ましも通用しない時もあった。彼女を支えるスタッフは気分転換をさせたいと思っており、その一案として出たのが「好きなメニューの食事を存分に」というもの。しかし、大坂はダイエット中で、特に甘いものはNGとのこと。そこで、「好物の寿司」が提案されたのだが、これにも問題があった。
「無名時代、札幌市在住の祖父の誘いで回転ずしに行ったんです。カニ、ウニなどの高級食材を加えた40皿をペロリと平らげ、家族をビックリさせたそうです」(関係者)
回転ずしに行き、「これ以上食べちゃダメ!」とおあずけ状態となれば、彼女のストレスはさらに増してしまう。一度くらいなら、好きなだけ食べさせてあげてもよさそうなものだが、チームスタッフはまだゴーサインを出していない。大坂は、「2倍になった期待を裏切った時がつらい」と、敗戦のたびにこぼしている。だったら、「4大タイトルをまた獲ったら、回転ずし解禁」と伝えたら、どうだろう? ストレス対策が2019年シーズンの課題となりそうだ。
(スポーツライター・飯山満)