二宮和也と多部未華子がW主演する日曜劇場「マイファミリー」(TBS系)の第7話が5月22日に放送され、世帯視聴率が13.2%と番組最高を記録した。オリコンのドラマ満足度ランキングでも、山下智久主演「正直不動産」(NHK)と毎話、首位争いを繰り広げている。
今年4月クールからTVerでのリアル同時配信が本格的にスタートした影響か、春ドラマの視聴率は軒並み低調。「マイファミリー」だけ(NHKは除く)が、全話を通して2桁台をキープし続けている。
ドラマライターが解説する。
「第7話はラスト約5分で、連続して起こる誘拐事件の主犯なのではないかと思われる人物に、ようやくスポットが当たる…という流れで終了。ネット上では『これはなんとなく予想できた展開かな』など、昨今の考察ドラマブームで、伏線の張り方や演者の力量、所属事務所の力具合なども加味しての、犯人捜しに目が肥えすぎている視聴者の声もみられました」
一方で、6話のラストで判明した実行犯・鈴間亜矢役を演じた藤間爽子に対しては、それまでの登場シーンがさほど多くなかったこともあり、むしろこちらに驚きを隠せない人が多かったようだ。ドラマライターが続ける。
「二宮扮する鳴沢が社長を務めるハルカナ・オンライン・ゲームズの社員のひとり、鈴間役の藤間は、女優としての知名度はまだまだ。ですが日本舞踊家であり、紫派藤間流の初代家元・藤間紫の孫という由緒正しいお家柄です。現在は彼女が家元を務めており、さらに劇団にも籍を置きつつ、大手芸能プロがマネージメントしている。何足もの草鞋を履く逸材と言えるでしょう。女優としての『華』や『オーラ』のようなものは今のところ見劣りしますが、女優業を続けていく中で、彼女ならではのハマリ役と出会ってほしいところです」
最終話に向けて、さらに数字が右肩上がりになっていくのか。気になるところだ。
(島花鈴)