巨人の原辰徳監督は、セ・リーグの「DH制導入」賛成派である。
19年、20年の日本シリーズを振り返ると、巨人がソフトバンク相手に2年連続で4連敗を喫し、「パ強・セ弱」を強く印象づけた。巨人としてはセ・リーグの復権を懸けて…ということかと思いきや、それは違うのだと。
「3回目の監督をやろうとした時に、結構強く言ったのね」
18年シーズンオフ、第3次政権スタート時からDH制導入を唱えていたと主張するのは、原監督自身である(5月26日、YouTubeチャンネル「アスリートアカデミア【岡崎郁 公式チャンネル】」出演)。
「でも、なかなか上手く取り上げられなくてね、反対者が多いのよ。セントラル・リーグにおいては、我々ジャイアンツが新リーグを作らない限り、DH制っていうのはないような気がする」
そしてDH制に賛成する理由としては、
「9人で野球やるより10人ですよ。子供たちだって、9人がレギュラーよりも10人です」
主眼を置くのは、あくまで野球界の発展。大谷翔平のように二刀流で活躍できる人はそのままに、守備が苦手でもバッティングは得意な人、その逆もまた然りで、1人でも多くの人に野球への興味喚起を煽りたい意向を示したのだ。
原監督は、セ・パ12球団が「3軍制度」と「女子野球」を持つべきだ、とも主張。既に3軍を有している巨人は、23年からのスタートを目指して、5月2日に女子野球チームの創設と選手募集を発表している。
名将のこの提案、いかなる動きを見せるのか──。
(所ひで/ユーチューブライター)