セ・リーグで首位争いをする巨人の原辰徳監督が、好調の理由について「選手だけでなく、コーチも褒めること」と極意を語った。
原監督が典型例として挙げたのは、4月3日の「巨人VS阪神」(東京ドーム)。元巨人・岡崎郁氏のYouTubeチャンネル「アスリートアカデミア【岡崎郁 公式チャンネル】」の4月23日付け投稿回に出演しての発言だった。
この試合、ルーキー赤星優志がプロ初勝利を挙げ、中田翔が満塁ホームランを放つ活躍を見せた。原監督が指摘したのは、7回の攻撃だ。二死満塁の場面で、代打のゼラス・ウィーラーの打球がショートに転がり、遊撃手がセカンドに送球した際のこと。一塁手の小林誠司が二塁に滑り込み、間一髪のタイミングでセーフとなる好走塁を見せ、追加点を挙げたのだ。
小林の好走塁への評価は、原監督の談として既に報道で明かされているのだが、阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチはこのプレーを予感していたようで、1塁コーチャーズボックスの亀井善行コーチを通じて、小林に大きくリードを取るよう伝えていたというのだ。
「それをパッと瞬時に言って、2秒後ぐらいにそのプレーになったの。いやあ、慎之助、凄い。凄い指示をしたね、あれはファインプレーだと!」
大きな目をさらに大きく見開いて感情を表現した原監督に、「言葉もそうなんですけど、表情だけでチームをコントロールしているなって思います、見ていて」とも素直な感想を口にした岡崎氏。
マスク越しにも原監督の表情と感情がどう変化するのか、注目すれば野球がさらに楽しくなることだろう。
(所ひで/ユーチューブライター)