80年代を代表するアイドル・河合奈保子といえば、「HIDEKIの弟・妹募集オーディション」でグランプリに輝いてデビュー。「エスカレーション」「スマイル・フォー・ミー」「けんかをやめて」など数々のスマッシュヒットを放ち、NHK紅白歌合戦にも出場した。
実はこのコンテスト、河合は2番手の大阪代表として、辛うじて東京での決勝大会に進んでいたのをご存知だろうか。
この時、本命と見込まれていたのは、1番手の大阪代表であり、後にドラマやバラエティー番組で活躍する小林千絵だった。
「悔しい話、みんな全員一致で小林千絵って言うてたらしんです…」
タレント・長江健次のYouTubeチャンネル〈IMOKEN-TV R40〉でそう明かした(6月6日)のは、小林自身である。
満場一致で小林に決定していたはずが、当の西城秀樹の「奈保子のほうがいいんじゃない」のひと言でひっくり返ってしまったのだ。一緒に手を繋いで東京大会に臨んだ仲の河合が突如、遠い存在になってしまったという。
「あとで聞いて、めっちゃ悔しいですけど。でも先見の明があったね、秀樹さん」
今だからこそ笑える話、と明るく振る舞った小林は83年、ヤマハの第1号アイドルとしてデビューしている。
(所ひで/ユーチューブライター)