7月は民放テレビ各局で大きな人事異動が例年行われるが、中でも注目度が高いのは、アナウンサーの異動だろう。在京テレビ局関係者が言う。
「年齢、社内派閥争いなど様々な理由で、アナウンサーが異動することが近年増えてきましたね。今年もTBS、フジテレビなどで、著名アナウンサーが他部署へ異動することがニュースになったり、担当番組内で発表されることが話題になったり」
しかしながら、異動理由はほかにもたくさんある。地方テレビ局幹部が明かすには、
「20代後半になる、とある女子アナの場合は、入社当初から情報番組のアシスタントやMCに就きたいアピールが凄まじかった。周りのスタッフも期待するから『それなら一度やらせてみよう』となったものの、まるで仕事ができずに凡ミスを連発。しまいにはプロデューサーの怒りを買って、番組を外されました。それでも本人は報道の定時ニュースや泊まり勤務を率先してやっていたのですが、努力実らず、アナウンサーを『クビ』になった」
別の放送局では「暴走女子アナ」が外された。前出の在京テレビ局関係者が、こんなケースを紹介する。
「中途採用で入社し、周りからは期待を寄せられていた。ちょうどその頃、バラエティー担当のアナウンサーが不足しており、会社としてはそちらをフォローしてほしいとやんわり伝えていたのですが、『報道をやりたい』と頑なに拒否。結局、出演するのはラジオ番組ばかりになり、本人は任意の研究機関を勝手に立ち上げるなど、やりたい放題。見かねた上司の勧告もスルーすると今回、編成に飛ばされた。上司は『二度とアナウンサーには戻さない』と怒っている」
個性の豊かさが売りであるアナウンサーだが、サラリーマンであることを忘れてはならないのだ。