7月4日に放送された高橋英樹主演のドラマ「再雇用警察官4」(テレビ東京系)の制作スタッフのいたずら心に、ファンも思わずニンマリ。同シリーズの定番になっている「わかる人にはわかるシーン」が最新作にも用意されていたのだ。
このドラマではこれまで、ファンなら思わずニヤリとしてしまうが、わからない人にはスルーされてしまう小ネタを散りばめてきた。
第2話では、高橋演じる主人公の安治川信繁が、新幹線の時刻について雄弁に語り、時刻表に詳しいとわかるシーンがあった。
これは高橋が演じる「西村京太郎トラベルミステリー」(テレビ朝日系)の十津川警部を思わせる場面であり、高橋ファンを喜ばせるためだった。
第3話では、高橋の付き人で俳優としても活躍している佐藤正浩が、同僚の刑事から「安治川の肩を持つなんて、お前は安治川の付き人か」とツッコまれるシーンが。実際に佐藤が高橋の付き人であることを知っていればニヤリだが、知らなければ見逃してしまうだろう。
そして今回、小ネタを担当したのは、お笑いコンビのランジャタイ。
ランジャタイは検視官役と鑑識官役で出演すると、死体発見現場で捜査を行い、「硬直、強。弱、弱、弱」。国崎和也が頭の中に何かが入るようなしぐさをしながら「強」と説明すると、伊藤幸司は「猫、入ってなかった?」と尋ねたのだ。テレビ誌記者が解説する。
「死体硬直の具合を調べるシーンですが、ランジャタイの『強風で頭の中に猫が入る』というネタがうまく取り入れられています。わかる人にはわかるという感じではなく、明らかに不自然ではありましたが、ニヤリポイントであることは間違いない」
ファンは高橋のニヤリが欲しかったのかもしれないが、それは次回に期待したい。