「あ、終わった…って、デビュー前からガックリきたの」
アイドルデュオ「ピンク・レディー」のケイこと増田恵子がそう回想したのは、俳優・小野寺丈がMCを務めるYouTubeチャンネル〈丈熱BAR〉に出演してのこと(7月10日)。理由は結成当時のグループ名にあったという。
ミー、ケイともに出身地の静岡県が日本有数のみかんの産地であることから、候補に挙がったのは「みかん箱」。あるいは、なぜか60~70年代にかけて活躍した女性漫才トリオの「ちゃっきり娘」なども浮上する中、結局は「白い風船」に。
多数の歌手を生み出したオーディション番組「スター誕生!」(日本テレビ系)に出演した際、フォークソングで合格したことに端を発していたのだ。
「本当はソウルフルなカッコイイ、プロっぽい楽曲を歌って踊りたかったのに『白い風船』じゃ無理と思って。あ、終わった…って、デビュー前からガックリきたの。フォークを歌うしかないじゃない?」
サインの練習までしていたそうだが、ある時、作曲家の都倉俊一氏が「ピンク・レディー」と命名。こちらに正式決定となり、
「ピンク・レディーならソウルフルに歌えると思って。やっとこれで自分たちの人生の歯車が回り始めたなと、号泣しましたね」
グループ名ひとつで人生が激変したのである。
(所ひで/ユーチューブライター)