いつまでたっても記憶に残る騒動というものがある。それが、美女たちの下半身にまつわるマル秘話となればなおさらだろう。かつての清純派からアスリートまで“事件”の真相に迫った。
一昔前のアイドルといえば、排泄行為に触れることさえタブーであった。77年7月、そんな時代の清純派トップアイドル・岡田奈々(55)を監禁事件が襲ったのだ。ベテラン芸能記者が振り返る。
「何者かが深夜、岡田の自宅マンションに侵入し、果物ナイフで彼女の手にケガを負わせたうえ、朝まで籠城した。彼女自身が驚いただろうが、“刑事事件”として表ざたとなってしまい、彼女は記者会見の場に出るハメになったんです。岡田はあくまでも、手のケガ以外に被害はなく、歌などを歌って朝まで過ごした、と説明しました」
もちろん、岡田がそう言うならそうなのだろうが、時代が時代だけに事件が本人に与えたダメージは大きかった。芸能ジャーナリストの肥留間正明氏が言う。
「真相は本人のみぞ知るなのでしょうが、きわめて不されていた当時のアイドルにとってはイメージダウンだった。かわいそうなことに、あの事件で岡田のアイドルとしての生命は絶たれたと言ってもいい。以降、芸能プロダクションでは、特に女性アイドルの管理を強化したのです」
この理不尽な話には後日談もある。
「犯人は結局、捕まらずに時効を迎えたのですが、実は別件で服役しており、たまたま同時期に服役していた業界関係者が、その男から『俺はあの時の犯人で、岡田と関係を持った』と自慢げに吹聴していたのを聞いたというのです。何の証拠もないので断定はできませんが、岡田ファンでもあったその関係者は強く憤りを感じたと、のちに話していましたね」(女性誌編集者)
年代はガラリと変わるが岡田同様、事件に巻き込まれてしまったのが歌手・倉木麻衣(31)のケースだ。
「実父で現在は映像作家などをしている山前五十洋氏が、売れ始めた倉木周辺に近づいたんです。倉木の幼少期の写真をふんだんに使用した出版物を出すなど、まるで倉木を食い物にするかのようなやり方で‥‥。両親は倉木が幼い頃に離婚しており、実父は彼女との関わりがほぼなかったはずですよ。倉木サイドが黙殺すると、彼女の名前と1文字違いのAV女優をデビューさせるなど、そのやり方は執拗だった」(ワイドショースタッフ)
この騒動、清潔感がウリの倉木にとってはマイナスでしかなかった。結局、騒動は曖昧なまま終息したように見えるが‥‥。肥留間氏はこう語る。
「たとえ娘の足を引っ張るダメ親だとしても、それを背負って生きていくのもまた芸能界なのです」