テリー やっぱり彼氏という存在は、必要だと思う?
峯岸 憧れはあります。
テリー AKB48というものが自分の中の青春だもんな。同い年の子は、桜や花火を彼氏と一緒に見たりできるけど。
峯岸 やっぱり何でも話せる人がいてくれたらいいなぁ、とは思います。
テリー なるほど。
峯岸 全部「ああ、そうだね」って、私の話を聞いてくれる人がいいです。
テリー 何言ってんだよ。恋愛したら「相手に尽くしてあげる」っていう感覚もどこかにないと。今の話だと、男の人に全面的に頼って、甘えて、愚痴を聞いてもらう感じだろう?
峯岸 確かに。何をしてあげればいいんでしょうか。お料理?
テリー 料理とかも入るかもしれないけど‥‥「愛」だな。
峯岸 「愛」! 大きいテーマですね。
テリー そうだよ。やっぱり愛は、相手の喜ぶ顔を見ること。相手が「お前とつきあってよかった」と思うことじゃないの? 愚痴を聞いてもらうより、2人で一緒に、楽しい話をしたらいいんじゃないのかな。
峯岸 私は「自分の話だけ相手に聞いてもらえればいいかなぁ」なんて思っていました。それは確かに、ちょっと自己中心的な考えだったかもしれません。
テリー 結婚のこととかは考えたりするの? 今はアイドルが結婚して子供を産むのも普通だし、ママドルって線もあるだろう。
峯岸 まだまだ、いろんなジャンルの世界にいる方々と出会って、人間的に学んでみたい気持ちのほうが強いです。
テリー そうなんだ。例えば?
峯岸 後輩、先輩、経営者の方、企業で働いている人、芸能人の方、テレビ業界の裏方のスタッフさんとか。いろんな世界の方からさまざまな知識を少しずつ学びたいんです。クイズ番組に出ると、知識不足を実感してしまって‥‥。いろんな世界を知りたいですし、いろいろと吸収していければと思っています。
テリー いろんな人間の生き血を吸って、峯岸はどんな女になるんだろう。
峯岸 「魔性の女」?
テリー ハハハハ、いいかも(笑)。それ、総選挙の時に言えよ。
峯岸 誤解されそうで、言えません(笑)。
テリー でも、そういう「アクの強い人間性」みたいなものを発信する女の子がいてもいいと思うんだよね。
峯岸 うーん、どうですかね。反対の方も、おもしろがってくれる方もいらっしゃるとは思います。
テリー でもやっぱり、たくさんの女の子たちがいるんだから、実際そういうふうな気持ちも、もしかしたらあるかもしれないじゃない。みんな心の中で少しは思っているけど、なかなか言えないかもしれない。そんな時に峯岸が明るく発言したら「峯岸先輩さすがですね」って思ってくれる子や、風穴をあけてくれたと思う子もいるかもしれない。そしてそういう姿を、ステキだと思うファンもいると思うよ。
峯岸 確かに秋元先生にも「今もうすでに嫌われてる人に嫌われないようにするよりも、新しく自分のことを好きになってもらえるか、というところでやっていくほうがいいよ」と、最近言われたことがあります。「もう嫌いな人は何やっても嫌いなんだよ。だからそこを気にして嫌われないように気を遣うより、いろんなことをやってみたり言ってみたりして、それが魅力だと思う人もいるんだから、その部分で戦っていくほうが自分自身として楽しめるはずだよ」って。
テリー そうだよな。自分自身がまず楽しさを感じていないと、誰かを楽しくするのも難しいしね。
峯岸 そうですね。永遠のテーマですね。「嫌われる勇気を持つ」というのは。でもこういうことを言えるようになった自分は、ひと皮剥けた気がします。
テリー ひと皮どころか、話を聞いてると3皮ぐらいは剥けてる感じだよ。
峯岸 ありがとうございます。
◆テリーからひと言
研究生に降格するという大事件があったからこそ、峯岸の人間の幅が広がったんだな。これからは「AKB48の魔性の女担当」で、どんどん売っていけよ!