9月12日、日中国交正常化50周年慶典組織委員会が、9月29日に都内で行われる記念式典に、フィギュアスケートの羽生結弦を特別ゲストとして招待することを発表した。
式典の公式サイトでは、雅楽師の東義秀樹やバイオリニストの川井郁子などのゲスト出演が告知され、「サプライズゲスト」はシルエットのままになっていた。今回、これが羽生であることが判明したわけだが、案の定、賛否両論が巻き起こっている。スポーツライターは渋い表情で、
「この『サプライズゲスト』については、以前からファンの間で羽生の名前が噂されていましたが、1972年の国交正常化以来、最悪の状態と言われる日中関係だけに、当初から『ゆづる君を政治利用するな!』との批判がありました。今回の発表でも『日中の架け橋になってほしい』『羽生は中国にもファンが多いし、適任だと思う』といった応援の一方で、『台湾有事が起きそうなこんな時に、巻き込まないでほしい』『世界の宝に何か起こったらどうするんだ』などと猛反対の意見も出ているんです」
さらにこんな指摘もあると明かすのは、メディアウォッチャーで、
「羽生は8月上旬に自身のYouTubeチャンネルを開設しましたが、そのコメント欄は外国語ばかりで、ほとんどが中国語でした。7月19日にプロスケーター転向を表明後、テレビ朝日が放送した緊急特番『羽生結弦感動をありがとう~終わりなき挑戦~』の視聴率も大爆死。実は日本での羽生人気はそれほどでもない、との見方もあります。それを考えれば、今回の式典参加への賛否も、ほんの一部の反応と言えるのかもしれません」
ぜひとも意味のある式典にしてもらいたい。