「そろそろ代打準備しておこうかなと思って。あの満塁の北村(拓巳)のとき行きたかったですもん。『僕ダメですかね』って、一打席限定で」
こうボヤいたのは9月15日、大リーグでも活躍した元巨人の上原浩治氏のYouTubeチャンネル「上原浩治の雑談魂」に登場した、巨人の阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチだ。
動画では上原氏が東京ドームを訪れ、試合前の阿部に「どうなの、チーム状況は?」と質問。すると阿部は「まあ明るい兆しも見えてきてるし、3、4、5位とか下位のチームが団子なんで、3位に何とか滑り込んで…」と意気込みを語ったのだが、加えて出たのが冒頭の嘆き節だった。
「その9月6日のDeNA戦(東京ドーム)では、1対1の同点で迎えた10回裏、一死満塁のチャンスで北村、大城卓三が凡退。結局、11回表に決勝点を奪われ敗戦し、連勝を2でストップさせています。接戦を勝ちきれない今季を象徴するような試合でしたね」(野球ライター)
さらに阿部コーチは「代打陣は揃ってるんですけどね。阿部・村田(修一)・亀井(善行)…」とコーチ陣の名前を挙げて皮肉り、「ここっていう時の代打がナカジ(中島宏之)しかいないから、そこもやっぱキツいっすよね」、「年俸で言うと『億』を超えてる人がいて、この辺(中間)がいないんですよ。億超えてる人か、2000万円以下の人みたいな。そういう(中間の)人を作ってかないといけない」とし、上原氏も「ちょうど5000万円~6000万円プレーヤーやな」と同意していた。
「今季の野手の代打陣の推定年俸を見ると、話に出てきた中島はやはり5000万円代で相応の活躍をしているという評価でしょう。一方、松原聖弥は4000万円台で打率は1割台。このあたりの不甲斐なさも、阿部コーチは指摘しているのかもしれません」(野球ライター)
とはいえ結果が出ない責任は首脳陣にあるだけに、「自分が出たい」などと言っている場合ではないだろう。