ZENTは名古屋の企業も大きく影響を及ぼすホールです。ホール内に名古屋が発祥のコメダ珈琲や、すがきやの食事処、サークルKのコンビニがあるだけでも驚くのに、生花店では、お客さんの誕生日の花のプレゼントもやっていて、コインランドリーや保育ルームも設置されています。
さらにZENTチェーンで最も特徴的なのが、ワインセラーです。約14年近く各チェーンにあり、温度調整もパーフェクトに管理されています。そこで寝かせておいたワインがどんどん価値が上がるという、景品コーナーの中でひときわ光るワインセラーは一見の価値があります。もっと驚くのはミュージアムスペースで、期間限定の北野武アートミュージアムがOPENしていて、パチンコを打たない方たちも気軽に利用できるようになっています。
この名古屋北店のOPENが決定し、HPなどで発表になった4月21日の夕方、近くのマルハン上小田井店は、変則15時OPENなどGWのスケジュールを公開。プレイランドキャッスルワンダー店は1228台が満席の活気でした。マルハンも1535台ですから、GWの名古屋北区エリアには、巨大イオンのショッピングモールのお客さんも入れて、毎日1万人近くが詰めかけていた計算になります。
車で30分くらいの名古屋駅周辺や栄の繁華街のキング観光サウザンド栄町店1315台、1018台のFUJI栄店でも、即刻、対抗の変則OPENスケジュールが店内に貼り出され、名古屋中のホールが巨大ZENTの出現に全面宣戦布告といったムードでした。
この状況をマスコミでレポートしたのは、現地に行って来たボク、ドンキホーテ谷村だけでした。
それこそ地元のローカル情報誌のほうが、全国販売の情報誌より活気のある記事であふれていて、最先端の情報が見られたのです。ZENTは地元名古屋テレビから取材されるなどマスコミも注目しており、名古屋城並みの名所になっています。2100台の圧巻のフロアや店内をくまなくチェックしたのですが、休憩スペースとトイレの設備のよさは、恐らく全国一と言っていいでしょう。
ドレッシングルームの広さや、小物類、アメニティグッズも充実しています。女性にはマッサージチェアもあるサロンが用意され、高級感にあふれています。
さらに、60インチの液晶3D対応テレビが休憩スペースに何台か設置され、気分転換にはもってこい。設計会社はマルハンチェーンなどアミューズメント施設をはじめ、病院や店舗など業界トップの田村設計の最新モデルと呼べるZENTです。
最先端のホール情報や裏話も、今までパチンコ情報誌になかった分野です。決して首都圏がパチンコの最先端ではありません。大阪から東京・大田区に進出したARROW池上店を「オリジナル必勝法」の付録DVD(ルパンの実戦を収録)で取材したところ、関東一円のパチンコファンが殺到して、平日ですらフル稼働しています。
こんな爆裂ホールが珍しがられるほど、厳しい営業が目立つエリアでパチンコ情報誌やマンガ誌を作っている場合じゃないと、つくづく感じるドンキホーテです。皆さんも、いつものホールを一歩出てみる広い視野を持つことが、勝者への第一歩です。
◆プロフィール 谷村ひとし 1953年生まれ。95年、みずからの立ち回りを描いた「パチンコドンキホーテ」(週刊モーニング)で大ブレーク。過去20年間のパチンコ収支はプラス6200万円突破。累計で20万人以上を擁する携帯サイトで毎日情報を配信中。詳しくは「谷村パチンコランド」で今すぐ検索!
※この連載に記載されたメーカーごとの大当たりしやすい回転数や独自の攻略法はメーカー発表の内容ではなく、あくまで谷村ひとし氏の経験則であり、データ収集に基づいた私見です。