何とかAクラスで交流戦を迎えた阪神のアキレス腱はズバリ、指揮官だ。
「5月7日、中日・川上憲伸(38)が腰痛で登板回避し、代わりに先発した2年目左腕・濱田達朗(19)にプロ初先発初完封を喫してしまった。実はその裏で、川上の登板回避から阪神スコアラーは濱田のデータ収集に奔走し、チームに情報を提供していたのです。ところが試合前のミーティングで和田豊監督(51)からは具体的な指示がなかった。5月13日の対広島戦でも、9回表の勝ち越しの好機で、打率4割という代打の切り札・関本賢太郎(35)を起用せずサヨナラ負けを喫するなど、無気力采配や作戦ミスが目立つばかり。南信男球団社長(59)、中村勝広GM(64)はチーム再建のため、掛布雅之氏(59)の招聘に向けて水面下で動いているといいます」(スポーツライター)
監督の求心力がガタ落ちではチームがまとまるのも難しいだろう。
中日からは「内部崩壊」を予見させる守護神の嘆き節が漏れ聞こえてきた。
「昨季36セーブ、防御率1.86と好成績を収めた岩瀬仁紀(39)に対して球団は契約更改で現状維持を提示、しぶしぶサインさせました。岩瀬は12年にもセーブ王のタイトルを獲得しながら8000万円ダウンを提示され、その際、球団幹部から『不服があるならいつでもやめていいんだから』と突き放され、それ以来、球団に大きな不信感を抱いているんです。そんな中、チーム内に最速150キロ腕の高橋聡文(30)を新守護神にしようという動きがあり、岩瀬の登板機会が激減する可能性も出てきた。そうなれば、オフに減額制限を超えるダウン提示を受け、井端弘和(39)の二の舞となることも‥‥」(球団関係者)
チームを立て直すどころか功労者の流出ばかりを繰り返せば、落合博満GM(60)への風当たりは強くなるはずだ。
Bクラスが定着してしまったDeNA、ヤクルトにも、チーム内で危険物と化した“着火マン”がいた。
「ファンを置き去りにしたDeNAの中村紀洋(40)降格騒動は高田繁GM(68)の意向で進められました。巨人時代の後輩・中畑清監督(60)はGMに頭が上がらず意見できません。そんな中、高田GMが来季監督として佐々木主浩氏(46)に接触しているという話を聞き、最近やる気を失いつつあるといいます。明るさだけでチームを引っ張ってきた指揮官ですからチームのさらなる失速が危惧される。一方ヤクルトでも、ベテラン・岩村明憲(35)が試合前のベンチで『挨拶ないんじゃ、ボケー!』と若手選手を威嚇するなど“ミニ清原化”してムードを悪くしている。事態を重く見た小川淳司監督(56)に叱責された岩村はふてくされていましたね」(スポーツ紙デスク)