1000万人以上とも言われるED患者のみならず、アノ最中の硬度が足りないと感じているオヤジ、さらに将来は薬の手助けが必要になるかもと悩んでいる予備軍まで、日本中のオヤジたちに朗報である。これまでよりも勃起薬が安価となるというのだ。ついに“毎日フルボッキ時代”がやってキター!
99年に発売されたED治療薬の元祖である「バイアグラ」。現在もなお多くの下半身問題に悩まされている男性の救世主的存在であることに変わりない。
そのバイアグラの主成分、シルデナフィルの勃起不全治療での用途特許が、5月13日をもって期限切れを迎えた。すなわちバイアグラと同じ成分のジェネリック薬が発売可能となったのだ。
医学ジャーナリストの松井宏夫氏が話す。
「ジェネリック薬品は新薬と違い、製薬メーカーにしてみれば、研究開発費が少なくなるため、先行薬より安価で発売できます。一般的には、先行薬の価格の40~80%ぐらいが平均値と言えるでしょう」
現在、バイアグラで最も多く服用されている50mg錠は、クリニックで処方されると1錠1500円前後である。仮に6割引きとなれば、バイアグラジェネリックは1錠600円。1500円のバイアグラを飲んで週イチで励んでいたオヤジも、バイアグラジェネリックを使えば週2回ヤッてもお釣りがくる計算になる。
しかも、韓国では12年にバイアグラジェネリックが発売になったが、価格は5分の1だった。大きな期待が寄せられるところだが、残念なことに日本でのバイアグラジェネリック発売は、もう少し先になりそうなのだ。
ED治療を専門とする医師はこう話す。
「私が知るかぎり、日本の製薬メーカー5社がバイアグラジェネリックの発売を目指しています。ただ、バイアグラと同様に保険適用外の治療薬ですので、価格は製薬メーカーが決めます。市場原理からいっても、最安値の順に2社ぐらいのバイアグラジェネリックしか生き残れない可能性が高い。そのため、各社とも他社の価格を気にして、お見合い状態になっているのです。当初は6月にも発売と言われていましたが、8月ぐらいまでずれ込むのではないでしょうか」
15年もバイアグラジェネリックを待っていたのだから、あと数カ月など待つうちには入らないはず。
しかも、ジェネリックが発売されれば、製薬メーカーにも“副作用”が現れる。
「単純に経済の原則だけで考えれば、生産ラインを構築して、すでに減価償却を終えているファイザーのほうも、ジェネリックに対抗してバイアグラの価格を下げる可能性もあります」(前出・ED専門医師)
実に心躍る、いや愚息躍る未来ではないか。